東京・武蔵境の亜細亜大学体育館に3月15日、7つのフォトスポットが設置された。同日は卒業式。学友会(学生による自治組織)が卒業生のために密かに用意し、先輩たちを喜ばせた。
同企画は学友会からの相談で渋谷109がプロデュースした。亜細亜大学と渋谷109は共に東急グループ。渋谷109が若者をターゲットにマーケティングをしていることから、両者がつながった。
「毎年卒業式は学友会でフォトスポットを用意しているが、コロナ禍でオンライン授業が多かった4年生に、最後にいい思い出となるようなことをしたいと考えた」と亜細亜学園学友会令和6年度中央執行委員会の平塚明日香委員長。テーマは「#大学生活最後の1日を最高の思い出に」。渋谷109は、学友会と意見交換しながら、花をふんだんにあしらった華やかなスペース6つと、鏡に映った自分を撮れるブース、インスタントカメラのチェキを複数用意した。撮影するのは学友会のメンバーだ。
「全く知らなかったので驚いたし、うれしかった。最後に本当にいい思い出になった」と学友会の令和5年度中央執行委員会委員長を務めた丸山凛花さん。袴の色合いに合うように髪の色も変えて臨んだ卒業式スタイルを、枝垂桜が盛り立てた。
「若者ソリューションカンパニー」を目指す渋谷109
クラシックな袴姿もあれば、パールやレースを巧みに盛り込んだスタイルも。それぞれに気合いの入った卒業式スタイルで、さまざまな工夫をして撮影を楽しんだ。ほぼ全部のスポットで写真を撮ったという集団も。「写真映えする場所が校内にはなかなかないので、こういう場所があるのはうれしい」「外は風が強いので、落ち着いて撮れてよかった」「今日の袴の雰囲気に合っていて、うれしかった」「チェキで撮ってもらえるのがうれしい」と皆満足そう。
「若者をリサーチするラボもあるのが渋谷109だ。さまざまなかたちで若者を盛り上げて行きたい」とSHIBUYA109エンタテイメントの初川達弥ソリューション事業部マーケティング部兼メディア・コンテンツ部プロデューサー。亜細亜大学とのこうした取り組みは初めて。「若者ソリューションカンパニー」として、活動の場を広げている。