「カルティエ(Cartier)」は2月20日、新作ウィメンズフレグランス「ラ パンテール」を発売した。「カルティエ」のジュエリーのアイコンでもある"パンテール(=豹)"をインスピレーション源とした香りで、1930年代にファインジュエリーのディレクターとして活躍し"ラパンテール"という異名をもつジャンヌ・トゥーサンのイメージも重ねている。「カルティエ」のブティック限定発売後、3月15日からグローバルで展開する。
「カルティエ」の調香師であるマチルド・ローランは「動物的ではなく、神々しい香りを作りたいと考えた。花々の匂いを放つ動物がいたら、周りの動物を魅了するだろうと思い、フローラルと野性の調和を試みた」と語る。香りはガーデニア、シプレー、ムスクなどをブレンドした。
内側に豹の頭部が浮かびあがるようにみえるボトルについて同社のレア・ヴィニャルケネディ=フレグランス部門マネージング・ディレクターは「このボトルは『カルティエ』の"ミステリークロック(2本の針が浮かんだように見える時計)"と同様、製造方法は秘密」と笑みを浮かべた。
小売り価格は30ml が59ユーロ(約8200円)。業界筋は、グローバルでの初年度卸売り売上高を6000万ユーロ(約83億4000万円)と予測している。広告にはエリン・ワッソンを起用。『カルティエ』は80年代に「パンテール」という名のフレグランスを発売したことがあるが、現在は販売していない。