ロレアル プロフェッショナル プロダクツ事業部は、2014年の戦略としてヘアサロン流通の強化を掲げた。仏ロレアル プロフェッショナル プロダクツ事業部のヴィンセント・マーサー=マネジング・ディレクターは「フランスでは欧州債務危機以降、ヘアサロン業界の市場規模は横バイか縮小傾向にある。サロンへ通う頻度が減っているためだ。われわれは、どうしたら女性が訪れたくなるような革新的でイマジネーション溢れるサロンを作ることができるかを考える必要がある」とコメント。同社はすでに13年から、ケラスターゼのイメージモデルにケイト・モスを起用し、スタイリングシリーズを投入したり、ロレアル プロフェッショナルでスポークスパーソンを起用したりと取り組みを進めてきた。14年も引き続き、エッシーのサロン流通強化や、独立店のサロンオーナーへのアドバイスサービスに力を入れていくほか、ファッションとの連動やスポークスパーソンの起用、デジタルメディアの活用に注力していくと語った。
加えて、ヘアブランドのレッドケンのオリビエ・フォリュー=マネジング・ディレクターは、「フランスで1年以内にスタイリング剤を購入した人は、03年で43%。それが13年には30%まで落ち込んだ。さらにスタイリング剤をヘアサロンで購入している人はわずか1.3%」と、機会ロスが発生している現状に言及。レッドケンも1月からスカイ・フェリーラをスポークスパーソンに起用するなど、イメージ戦略を強めていく姿勢を示した。