「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」「ニコアンド(NIKO AND...)」などを運営するアダストリアは6月1日付で、ハワイアンカフェ「アロハテーブル(ALOHA TABLE)」などを運営する飲食企業ゼットンを100%子会社化する。これに伴いゼットンは5月30日付で、名古屋証券取引所ネクスト市場から上場廃止となる。
アダストリアとゼットンは2021年12月に資本業務提携契約を締結し、22年2月にかけて実施された第三者割当増資と公開買い付けを経て、アダストリアはゼットンの発行済株式の51%を保有、連結子会社化していた。
「ゼットンが属す外食産業では急激な物価上昇や慢性的な労働力不足、IT活用の遅れなどが引き続き課題になっている」「外食産業に対する金融機関の融資姿勢は引き続き慎重」(発表資料から)であることから、アダストリアによる完全子会社化で、スピーディーな経営判断を実現する。アダストリアグループの持つ「商品開発やマーケティングのノウハウ、人材、資金力、国内外のネットワークなどの経営資源をより一層活用する」(同)考え。