3月25日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」特集です。3月11日〜16日の6日間で、全43ブランドが参加しました。
新たに生まれた2つの潮流 ジェンダーニュートラルの先へ
今季のハイライトの1つは、今まで以上にウィメンズブランドが、ジェンダーの固定観念を吹っ切ったこと。「フェティコ(FETICO)」は映画「アダムス・ファミリー」などに着想を得て、“永遠のお気に入り”をテーマにコレクションを発表しました。退廃的でダークな世界観が好きだったという、一般的な女性とは違うかもしれない“お気に入り”を持つ舟山瑛美が、クリエイションで自分の内面をさらけ出しました。「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」は、これまで苦手としていた女性性に向き合い、乳房が突き出たコーンブラや、股下をハート形にくり抜いたレザーパンツなど披露。あえて女性の象徴的なモチーフを用いたのが特徴です。
また、メンズやユニセックスブランドは、従来の価値観で言えば、“マスキュリン”な要素と“フェミニン”な要素を融合する傾向にありました。特に「カミヤ(KAMIYA)」はラップスカートを多く発表したほか、シアートップスで肌見せに挑みます。「タナカ(TANAKA)」や「ケイスケ ヨシダ(KEISUKE YOSHIDA)」のように、男性モデルと女性モデルに類似のルックや同じスタイルを着せたブランドも目立ちました。
特集のほかには、本国版WWDが発表した海外ニュースまとめ「オーバーシーズ ニュース(OVERSEAS NEWS)」や、美容ジャーナリストの齋藤薫の人気連載「ビューティ業界へのオピニオン」、「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」と女性のメンタルヘルス支援に取り組む教育者の熊平美香による連載「LET’S TALK ABOUT MENTAL HEALTH」などがラインアップ。盛りだくさんの内容でお届けします。
(COVER CREDIT)
PHOTO:KOJI HIRANO
ART DIRECTION & DESIGN : RYO TOMIZUKA
付録の「WWDBEAUTY」では、「第7回 WWDBEAUTY ヘアデザイナーズコンテスト」の結果発表を行います。同コンテストは、全国の美容師を対象に、モデルを起用したヘアデザイン写真作品を募集し、グランプリを決定するアワード。表紙はグランプリの特典として、グランプリ受賞者がヘア&メイクを担当してシューティングしたビジュアルになっています。
美容師によるNo.1フォト作品が決まる
最大の特徴は、審査の対象がヘアデザインだけではなく、メイクやファッションも含めた“トータルバランス”であることです。今回のテーマは「2023〜24年のコレクションにおけるファッションやビューティのトレンドを意識した作品」。その基準のもと、SAKURA「コクーン(Cocoon)」ディレクター、エザキヨシタカ「グリコ(grico)」代表、一番合戦彩「アン ガーデン(Uné GARDEN)」代表、村上要「WWDJAPAN」編集長という4人の審査員が受賞作品を選出しました。ヘアメイクアップアーティストの小田切ヒロさんが、感性を最も刺激された作品に与えられる賞「小田切ヒロ賞」、「WWDJAPAN.com」のユーザーが、最も良いと思った作品に1票を投票して選ぶアワード「一般投票部門」なども設けているので、要注目です。
さらに、「今、注目すべきニューカマーサロンをピックアップ」する企画も実施。「ハンク(Hank.)表参道」「ハコ プラス(HACO+)「ガーデンシブヤ ラニ(GARDEN shibuya Lani)」「コア 銀座(COA GINZA)」「ステン(sten)」といった話題のサロンが登場します。
普段表舞台に出てくることが少ない研究員たちの仕事の醍醐味を聞く連載「BEAUTY RESEARCHERS」では、毛髪構造の最深部にある「メデュラ」(毛髄質)について研究するタカラベルモントの研究員、萬成哲也氏が登場します。
(WWDBEAUTY COVER CREDIT)
HAIR&MAKE-UP : MAI SHIBUYA(HAIRSTUDIO soiree)
MODEL : SASHA KHRYSTENKO(CINQ DEUX UN)
PHOTO : HOUMI SAKATA(SIGNO)
STYLING : SHIZUKA YOSHIDA
DESIGN : JIRO FUKUDA
ART DIRECTION & DESIGN : RYO TOMIZUKA
ドレス 70万8400円、スカート 21万3400円、
ネックレス 13万2000円/以上全てエトロ(エトロ ジャパン)