ファッション

「バブアー」が回収・修繕・再販プログラム「リラブド」始動

 「バブアー(BARBOUR)」が2019年に本国・英国で始めた「リラブド(RE-LOVED)」が24年秋、日本に本格上陸する。「リラブド」は不要になったワックスジャケットを店頭で回収し、必要に応じて修繕、クリーニング、リワックスした後に再販するサービス。英国ではボロボロになったジャケットも多く、使える部分をつなぎ合わせて新たな一着として再生している。

4月1日~8月31日まで直営の代官山店、ルミネ新宿店、藤井大丸店、ルクアイーレ店で回収を行い、回収時には次回ワックスジャケットの購入時に使える15%オフクーポンを発行する。修繕などを経て再生したジャケットは9月末から代官山の旗艦店で販売を始める。価格は5万8300円~。

再販するジャケットは、部分的な補修のみを施したものを「クラシック リラブド(CLASSIC RE-LOVED)」、他のジャケットのパーツを組み合わせるなどの複雑な工程を経たものを「スーパー リラブド(SUPER RE-LOVED)」と呼び、修繕が難しいジャケットは帽子やバッグ等にリメイクするなど、余すことなく活用することも視野に入れる。当面はこれまでリペアとリワックスを依頼していた提携会社が行うが、リメイクアーティストや著名なデザイナー等とのコラボレーションも計画する。

回収からの流れは、ジャケットのダメージ箇所を確認し、ダメージがひどい箇所やメタルパーツを取り除いた後、ダメージに合わせて補修や修繕を行う。その後、ドライクリーニングとリワックスを経て、「リラブド」専用スタッズボタンとオリジナルペーパータグを取り付ける。

本国英国ではワックスジャケットのリワックスやリペアを1921年から行っており、「リラブド」はそのサービスを拡張する形で19年にスタート。現在「リラブド」サービスを行っているのはイギリス、ドイツ、アメリカで、アジア地区では初。

「バブアー」は八木通商傘下のスープリームスインコーポレーテッドが展開してきたが、契約終了に伴い国内店舗を一斉閉店。2022年8月に伊藤忠商事がブランドの独占輸入販売権を取得し、マッシュホールディングスが100%出資するバブアー パートナーズジャパンを通じて国内展開を再開した。

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