ファッション

元「アンジュルム」メンバー・勝田里奈が手掛ける「ポーフ」 伊勢丹新宿本店で2度目のポップアップ

PROFILE: 勝田里奈/「ポーフ」ディレクター

勝田里奈/「ポーフ」ディレクター
PROFILE: (かつた・りな)1998年4月6日生まれ、東京都出身。2009年ハロプロエッグに加入後、11年にハロー!プロジェクト内グループ・スマイレージ(現・アンジュルム)のサブメンバーに選出された。同年10月にスマイレージ2期メンバーとしてデビューしアイドル活動を行うほか、ファッションモデルとしても活躍。19年9月にアンジュルムを卒業し、21年4月にファッションブランド「ポーフ」を立ち上げた。23年には伊勢丹新宿本店、阪急うめだでポップアップを開催し、3月27日からは伊勢丹新宿本店で2度目のポップアップを行う PHOTO:KAZUSHI TOYOTA

アイドルグループ・アンジュルム(ANGERME)の元メンバー、勝田里奈がディレクションするファッションブランド「ポーフ(POFF)」は、4月で3周年を迎える。昨年夏には伊勢丹新宿本店で初のポップアップを開催し、1000万円を超える売り上げを記録した。今月27日から行う伊勢丹新宿本店での2度目のポップアップを前に、改めてブランド立ち上げの背景や今後の目標を聞いた。

買う人が“自分らしさ”を見つめ直すきっかけになるような服作りを

WWD:2021年に4月立ち上げた「ポーフ」の立ち上げ背景とは?

勝田里奈(以下、勝田):高校卒業後の進路を決める時に、自分のこれからの人生について考えるようになりました。自分の好きなことややりたいことを見つめ直した時に、洋服が好きだと改めて思い、文化学園大学短期大学部に進学しました。具体的にファッションについて触れて学べる環境にいれば、自分がやりたいことが見えてくるのではないかと思ったからです。その中で、“いつか自分自身の服を作りたい”という夢を持つようになりました。当時は芸能活動もあったため、すぐに服作りを始めることはできませんでしたが、大学卒業と同時に所属していたアンジュルムを卒業し、今は服作りに集中しています。だからこそ芸能のお仕事をいただく時にはとても楽しくて、芸能とブランドディレクターという両方から良い刺激を受けていると思います。

WWD:「ポーフ」が掲げるコンセプトについて教えてほしい

勝田:私のブランド「ポーフ」は“強さを纏う女性”というコンセプトを掲げています。アンジュルムの仲間達と過ごす中で、メンバーの芯の強さがとても印象に残りました。 “強さ”というと我の強さを思い浮かべてしまうこともあると思いますが、私は優しさも強さだと思っています。一人一人、その人らしい強さがあって良いと思うからこそ、幅広い人たちがそれぞれの着こなしを楽しめるようなデザインを意識していますし、私の服を手に取る時に改めて“自分らしさ”を考えてもらえたらうれしいです。ブランド立ち上げ時はチームの目線をそろえるためにもある程度ペルソナを絞っていましたが、今は年齢やファッションの系統を超えて、本当に幅広い層の方々が購入してくださっています。

WWD:服作りをする上でのこだわりは?

勝田:大切にしているのは“自分が本当に作りたいものしか作らない”ということ。ブランドによっては、トレンドや売り上げ目標のために多くのアイテムを商品化することもあると思いますし、それももちろんビジネスをする上では大切なことだと思います。でも私が運営するブランドだからこそ、本当に作りたいものだけを作っていきたい。そうして生まれた服だからこそ一つ一つの商品に愛着が生まれるし、お客さまにも心からおすすめでき、私自身も楽しく着こなしの提案ができます。

伊勢丹新宿本店2度目のポップアップでは新たにジュエリーラインも仲間入り

WWD:昨年7月に開催した伊勢丹新宿本店でのポップアップでは、1000万円以上の売り上げを達成した。この成果をどのように捉えている?また、告知や接客に関して意識したことは?

勝田:正直、あまり大々的な告知も行っていなかったので、ここまでの反響をいただけてとても驚きました。ポップアップスペースには連日大変多くの方がお越しくださり、穏やかなお客さまとスタッフのおかげでトラブルなしで期間を終えることができました。伊勢丹のご担当者にも「温かいお客さまばかりですね」とお声がけいただいたほど、対応をお待たせしてしまうことがあったにも関わらず、嫌な顔をせずにお買い物をしていただきました。

「ポーフ」のインスタグラムアカウントは主に私が運営しています。私とは違う、お客さま目線の「ポーフ」が見られることは私自身もうれしいですし、フォロワーの皆さまにもぜひ見てほしいと言う思いから、ポップアップ時も毎日、いただいたメンションを必ずストーリーズにシェアするようにしていました。些細なことかもしれませんが、一方的に発信するのではなく、お客さまからの発信も受け取ってコミュニケーションしていきたいと考えています。そのため、接客に関しても商品を売るために積極的に話しかけると言うより、気軽に相談しやすい親近感のある接客を心がけました。実際に店頭に立つからこそ、お客さまのお悩みやご意見を聞くことができて商品作りの参考になりますし、普段なかなか対面できないお客さまと実際にお会いできることがとてもうれしいです。

WWD:3月27日からの伊勢丹新宿本店でのポップアップに関して、特に注目してほしいポイントや今後の意気込みは?

勝田:27日からの伊勢丹新宿本店でのポップアップでは、「ポーフ」2024年春夏コレクションをお披露目します。前回の伊勢丹新宿でも好評だったブランドオリジナルのフラワー柄を、立体感があるジャガード素材のトップスと組み合わせたワンピースはぜひ注目してほしいです。シルエットや素材にこだわり、リラックスウェアとしても外でも着られるセットアップなど、今回の商品にもたくさんのこだわりを詰め込みました。また、今回から新たに仲間入りするジュエリーライン「ポーフ ジュエリー(POFF JEWELRY)」から、リングとネックレスも店頭に並ぶので、ぜひ見ていただけるとうれしいです!

今後としては、まずは「ポーフ」のショールーム兼プレスルームを持つことが目標です。また、ジュエリーラインをはじめ、これからもさまざまなラインを展開していけたらいいなと思っています。今回のポップアップではネイルポリッシュをノベルティーにしていますし、ビューティーアイテムを作ったりなど、チャレンジを続けていきたいです。

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