「ロレアル(L'OREAL)」は、メンズグルーミング市場のポテンシャルに着目し、傘下に持つメンズスキンケア&ヘアケアブランドのバクスターオブカリフォルニアについて、ブランド認知向上のための施策を強化すると発表した。
ダイアン・ウェード=バクスターオブカリフォルニアマーケティング部門ヴァイス・プレジデントは、「今後10年で7000万人の新客獲得を目標に掲げているロレアルにとって、未成熟なカテゴリーに投資することは必要不可欠。メンズグルーミング市場は、その中の一つ」と語る。さらに最近のメンズグルーミング市場について、「先進国では高齢化が進み、若く見られたいと考える男性は増えている。また女性の社会進出が進み、男性の男性らしさが再び見直されようとしている。バーバーの人気が復活していたり、ひげを生やす男性が増えたりといったトレンドからも、それは見て取れるはず。われわれは、これに伴いメンズグルーミング市場が活性化すると見込んでいる」と分析する。
現在、同ブランドの購買層は、仕事とライフスタイルの充実を重視する20 ?30代の独身もしくは結婚したばかりの男性。パリのコレットや米バーニーズニューヨーク、伊勢丹など、ファッション感度の高い客層を持つ売り場バクスターオブカリフォルニアのスキンケアアイテムに加え、ヘアサロンやECでも展開している。2010年にはロサンゼルスにバーバーもオープンした。12年にロレアルが買収。今後は新客獲得に向け、男性客が購入しやすいECを強化するとともに、ブランド認知向上を目指してサンプリングなどを実施していく。