「グッチ(GUCCI)」は、同ブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めるサバト・デ・サルノ(Sabato De Sarno)を紹介するショートドキュメンタリーを公開した。
「サバト・デ・サルノとは何者か?:『グッチ』の物語(Who Is Sabato De Sarno? A Gucci Story)」と題した作品は、笑いあり、感動ありの20分間のショートフィルムで、ランウエイ・デビューまでの慌ただしい5日間をつぶさに描く。音楽プロデューサーのマーク・ロンソン(Mark Ronson)やスタイリストのアラステア・マッキム(Alastair Mckimm)ら、デ・サルノと親しいコラボレーターたちのインタビューをまじえながら、「サバトの人生を変えた18分間」と表現されるランウエイショーでクライマックスをむかえる。
監督のアリエル・シュルマン(Ariel Schulman)とヘンリー・ジュースト(Henry Joost)はニューヨークを拠点にする映像作家で、インディーズ公開してブレイクのきっかけとなったドキュメンタリー映画「キャットフィッシュ(Catfish)」や「パラノーマル・アクティビティ(Paranormal Activity)」の続編で知られる。
ナレーターは「グッチ」のアンバサダーを務めるアイルランド出身の俳優ポール・メスカル(Paul Mescal)、デ・サルノの両親やパートナーのダニエレ・カリスティ(Daniele Calisti)、そして子犬のルーチェもカメオ出演(短時間ながら強い印象を与える登場方法のこと)している。
監督の2人は「あまりに多くの素晴らしい映像を撮影できたため、5分におさめる当初の予定をこえて結局20分の作品になった。サバトが私たちを信頼して、彼自身のストーリーを語ってくれたことに感謝している」と語る。
このドキュメンタリーは世界中で展開されている “グッチ アンコーラ”キャンペーンの目玉のひとつで、3月12日に上海で開催したファッションを学ぶ学生向けの特別上映を皮切りに、15日にはVOD配信サービスのMUBIでもプレミア公開されている。今後も世界の各都市で上映され、デ・サルノのビジョンをより深く伝えるために活用していく。
またラグジュアリーブランドがプロデュースした映像としては初めて、アップル(APPLE)の最新スマートグラス“アップルビジョンプロ(Apple Vision Pro)”専用のバージョンも製作した(“アップルビジョンプロ”は現在のところ日本未発売)。「App Store」で4月3日から入手できるこちらのバージョンでは、より没入感のあるエンタメ性の高い映像を体感できる。またエールフランス(AIR FRANCE)とのパートナーシップにより、4月中は同社すべてのフライトでも視聴が可能だ。