「ユニクロ(UNIQLO)」は、2014年にスタートしたフランスのスタイルアイコン、イネス・ド・ラ・フレサンジュ(Ines de la Fressange)とのコラボレーションラインを終了する。ラストコレクションとなる24年春夏物全17型を、4月5日に発売。国内では76店と公式ECで扱う。10年におよぶコラボレーションは、「ユニクロ」の中でも最長の1つであるという。
ラストコレクションは、「フレンチベーシックへの回帰」といえるアイテムラインアップ。マルチボーダーのコットンセーター(2990円)やポロカーディガン(2990円)、デニムのベーカーパンツ(4990円)、シャツのバリエーション(3990円)、コットン・リネンのジャケット(7990円)とパンツ(4990円)のセットアップ、小花柄のノースリーブラップワンピース(5990円)など。ベルト(2990円)やトートバッグ(2990円)といった雑貨もそろえる。
イネスはフランスの貴族階級出身のファッションモデルとして、1980年代から活躍。「シャネル(CHANEL)」のミューズを長年務めたことで知られる。「ユニクロ」とのコラボレーションラインでは、イネスらしい、肩の力の抜けたフレンチシックを提供してきた。「イネスさんの過去の著書やインタビューに『ユニクロがお気に入り』という一文を偶然発見したことが今コラボレーションの始まりだった」と、「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングの柳井康治グループ上席執行役員は振り返り、「シンプルでシックを基本にしつつ、遊び心を忘れないスタイルは、(一部略)イネスさんの生き方そのもの」とラストコレクション発表に合わせてコメントしている。
イネスは、「“エレガントカジュアル”という私のスタイルを世界中の多くの女性に届けることができた」とし、「今は新しいプロジェクトに取り組んでいる。近い将来、パリジャン・シックを愛する女性とのランデブー(再会)が叶えられることを待ち望んでいる」と、今後に含みを持たせてコメントを結んでいる。