三越伊勢丹ホールディングス(HD)は、中国・上海の「上海梅龍鎮伊勢丹」を6月末で閉鎖する。
上海梅龍鎮伊勢丹は1997年、天津伊勢丹に続く中国2号店として開業。2010年には全面改装を実施し、ビューティを軸に30〜40代女性のVIP顧客の囲い込みに力を入れた。だが近年は中国国内でのEC販売の台頭と景気の減速により、ここ数年は赤字が続いた。今期(24年3月期)についても黒字化の見込みはないという。
閉店については「建物の賃貸借契約の満了」(同社広報)を契機として、「今後の収益性を加味して検討した結果」であるとした。なお三越伊勢丹HDは天津市内の2店舗も今年4月に閉鎖を予定。上海店の閉店後、中国国内の店舗は2021年に開業した「仁恒伊勢丹」のみとなる。