「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。81回目は、ついに日本でも発売の「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」の話。
ソーシャルエディター浅野:「プラダ ビューティ」は3月20日、伊勢丹新宿本店に店舗をオープン、公式サイトやゾゾタウン(ZOZO TOWN)などのECでも発売し、SNSを賑わせました。伊勢丹のオープン初日は行列が4階に達し、常に混雑状態。いったん諦めたという人も少なくありませんでした。ECでも一部のカラーが完売するなど、スタートは好調のようです。
一方、SNSでの反響は昨夏の情報解禁をピークに「やや控えめ」でした。「エルメス(HERMES)」や「グッチ(GUCCI)」など、ラグジュアリーブランドのビューティラインは珍しいものではなくなっています。ゆえに勝手に心配していましたが、杞憂だったようです。
SNSでの盛り上がりがいまひとつだったのは、昨年8月の情報解禁、12月の日本上陸発表、2月1日の表参道のポップアップストアでの先行販売、そして3月20日の全国販売と、拡散のタイミングがまばらになったからかもしれません。商品についてはレビューも含めてヨーロッパから情報が拡散されており、“飢餓感”はかなり薄れています。SNSでは、情報の鮮度が重要。今や全世界の情報は即座にSNSで共有されるので、グローバル展開ゆえのソーシャル戦略の難しさを感じました。
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