サンフランシスコに拠点を置くベネフィットが6月27日、新アイライナーを発売する。製品名は、「ゼイアー リアル プッシュアップ ライナー」。人気のマスカラ「ゼイ アー リアル マスカラ」の姉妹品だ。業界筋は、製品の初年度売上高を1億ドル(約102億円)と見込んでいる。価格は24ドル(約2400円)。ペンタイプのライナーは、ブランド初となるジェル状。セフォラやメイシーズなど、4000店舗で発売予定だ。広告は、映画「ドラゴン・タトゥーの女」の天才ハッカー役のリスベット・サランデルをイメージして制作した。
ベネフィットは、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン傘下のコスメブランド。ここ5年で売上高が3倍に伸びていて、今年は10億ドル(約1020億円)を突破する見通し。同グループのセフォラの拡大が背中を押していて5年以内に20億ドル(約2040億円)を狙う。現在、アメリカには22店舗、世界では55店舗の直営店を有していて、卸を含めると43ヵ国に進出。売り上げの60 %はアメリカ国外だ。今後は、ロシアやブラジルなどの新興国でメイクブランドNo.1の座を狙うという。もちろんアメリカでの成長も視野に入れていて、認知度を上げることが目標だ。
ベネフィットの成長を支えているのは、メイクアップ。しかし、その製品ラインナップは全アイテムでも200ほどしかない。たくさんの製品を発売するのではなく、同一製品を性能とプロモーションの両面でブラッシュアップすることを重視しているという。