ビューティ賢者が
最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、時代と共に変化するマーケティングの影響力の話。
(この記事は「WWDJAPAN」2024年3月25日号からの抜粋です)
PROFILE: 槇野光昭/オニカム代表
【賢者が選んだ注目ニュース】
今回のピックアップ記事でも取り上げたように、欧米系セレブのファッションアイコンが勢ぞろいするアカデミー賞、グラミー賞、エミー賞などでは彼女らのファッション&ビューティが注目される。記事によると、第96回アカデミー賞では「多くのスターたちが、パーティーの定番であるレッドリップをあえて避け、“less-is-more”のトレンドを取り入れたメイクで訪れた」「多くのセレブ達はロングヘアを生かしたエフォートレスなセンターパートに仕上げた」という。
「なるほどなー」とは思うのだが、フォーマルな装いなので、リアルトレンドとは少し違う。それらで注目されたインフルエンサーが、普段着でスナップされたときのヘア&メイクくらいがリアルトレンドにふさわしい。言うまでもなくインフルエンサーは、基本的な性能では差別化しづらく、ブランディングがものを言うファッション&ビューティの領域で影響力は絶大だ。「タンバリンズ」の記事がここまで注目されるのは、商品自体の素晴らしいマーケティング力もあるが、BLACKPINKのジェニーがアンバサダーを務めたことも大きく影響しているであろう。彼女が使用したことで、同ブランドのエッグ型フレグランス“エッグパフューム”が大いに話題になったことは記憶に新しい。
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