化粧品PR担当者との対話は常に学びがあります。ここ最近で印象に残った話は、日焼け止めアイテムなどに表示されているSPF値についてです。言わずもがなではありますが、SPFとは紫外線防御指数のこと。数値が高い方が防御力が高く、現在は最高値が50となっています(50以上の場合は50+と表示されています)。数値が高ければ、紫外線を浴びて肌が赤くなるまでの時間を伸ばせ、SPF1あたり約20分なので、SPF50だと約16時間40分防いでくれることを意味します。16時間防いでくれるならSPF50と表示されている日焼け止めを朝に塗布すれば日中の日焼け対策は完璧といいたいところですが、日焼け止めの効果をそこまで感じない人が多くないですか。そこには理由があったのです。
SPF値の測定方法がキモになります。肌1㎠に日焼け止めを2mg塗布し、擬似太陽光を当てて初めて肌が赤くなるまでの紫外線量を計測して数値を算出しているのですが、この塗布量が問題だったのです。測定時の2mgって相当厚いと思いませんか。一般的にはその4分の1程度の量しか塗れていないとのこと。そうなるとSPF50の日焼け止めを塗布していても万全ではないわけです。これは膝を打つ話しでした。
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