ビューティ

米化粧品小売大手「セフォラ」がサステナブルな製品にラベルを付与 透明性を高める目的で

LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)は、「セフォラでクリーン」と「セフォラでプラネット・アウェア」という2つのグローバル・サステナビリティ・ラベルの使用を4月に開始する。2つのラベルは、セフォラが化粧品の処方や環境へのコミットメントの伝え方にルールを定め、透明性を高めることを目的とする。

ギヨーム・モット(Gillaume Motte)=セフォラ社長兼最高経営責任者(CEO)は「セフォラは、顧客とブランド・パートナー、店舗という3つのスーパーパワーを結集できる独自の地位を築いている」と話す。「小売業におけるグローバルなビューティ・リーダーとして、ブランドの努力を可視化したい。一方で、私たちも消費者に透明性を持って向き合い、我々とブランド、そして消費者で責任あるビューティ業界を築きたい。そのためにも2年の歳月を費やし、世界中の消費者が認識できるラベルを外部の環境や科学の専門家と開発した」と続ける。

デボラ・イエ(Deborah Yeh)=チーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)は、「セフォラは2018年からサステナビリティに向き合ってきたが、それは局所的だった」と話す。プリヤ・ヴェンカテッシュ(Priya Venkatesh)=グローバル・チーフ・マーチャンダイジング・オフィサー(GCMO)は、「まずはアメリカで多くの専門家と協業して、独自の基準と認証ラベルを作った」と続ける。以降、セフォラは20年にこの取り組みをヨーロッパに応用、さらに別の地域へも広がった。ラベルの導入により、セフォラではサステナブルな品ぞろえが3倍以上に増えた。

「セフォラでクリーン」というラベルは、国際的な規制基準を満たし、特定の成分を避けた効果的な処方のブランドが含まれる。「ドランク エレファント(DRUNK ELEPHANT)」や「フェンティ スキン(FENTY SKIN)」「ハウス ラボラトリーズ(HAUS LABORATORIES)」など133ブランドが認定された。もう一つの「セフォラでプラネット・アウェア」というラベルは、材料の調達と処方、パッケージ、企業としてのコミットメント、消費者への透明性に関してセフォラが設定した基準を満たす必要がある。40ブランドが認定される見込みだ。2つのシールは4月に北米とヨーロッパで導入し、5月に中東、9月にブラジルとメキシコと続く。中国への展開は25年を予定している。

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