香港発クリーンビューティブランド「プリティファイブ(PRETTI5)」がこのほど日本展開を開始した。中国伝統スキンケア理念と西洋の最先端テクノロジーを融合したスキンケア(全14品、3520〜1万1880円)を提案。3月末にECキュレーションサイトのミレポルテで取り扱いを開始し、今夏には百貨店のECサイトで販売を予定する。
同ブランドは2020年10月に誕生。ブランド創設者のドロシー・チャウ(Dorothy Chau)が「香港の湿度・空気の悪さや、仕事によるストレスや頻繁な出張などのライフスタイル要因により、乾燥や敏感、キメの乱れといったストレスや刺激のサインが肌に現れた。あらゆる商品を試したが期待した結果が得られないばかりか、肌の問題をさらに悪化させてしまうこともあった」ことから、伝統的な中国医学クリニックで漢方処方に出合い、それがきっかけで「プリティファイブ」を開発した。
クレンジングや化粧水、美容液などをそろえ、中国伝統スキンケア理念の専門家のアドバイスを受け、唐・宋時代から使われているヒアルロン酸のベジタリアン代替成分であるシロキクラゲ多糖体や、乾燥による肌のゆらぎへの効果が期待できるオウゴン根エキスなどを配合。さらにトラネキサム酸やツボクサエキスなど古代と現代の成分をブレンドし、「全ての肌質の人が使え、乾燥による刺激を受けにくい肌へ導くスキンケアが完成した」。商品は全てエチルアルコールやパラベン、SLS(ラウリル硫酸ナトリウム)、合成香料、合成色素は不使用。日本の研究所と共同研究開発し、メイドインジャパンのビーガン処方にこだわっている。容器や外箱は、リサイクル可能な原料を採用し環境負荷を軽減する。
代表的なアイテムである洗顔料“ハイドロパワー ブライトニング クレンジング”(150g、4730円)は、ウメ果実エキスやカニナバラ果実油などの天然植物エキスを配合し、毛穴の汚れや黒ずみを落とす。“ピオニー+ヒアルロニック ブライトニング セラム”(28mL、1万1880円)は医薬部外品で、トラネキサム酸やグリチルリチン酸ジカリウムなどがメラニンの生成を抑え、シミやそばかすをケアする。
日本での展開は、チャウ創設者が「大都市に住む多くの女性が、私がブランドを立ち上げた当時の肌悩みに苦しんでいるのではないかと考えた」ことからで、順次販売網を広げる。
海外はすでにアメリカに進出。美容eコマース・プラットフォーム、ビューティリッシュで販売する。今夏をめどにシンガポールの伊勢丹と高島屋での取り扱いを予定する。香港内ではセフォラと公式EC、キャセイパシフィックのECサイトや機内販売でも展開している。