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「ダイソン」史上最軽量“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー”一般向けにも発売 イギリス本社のラボ現地取材

Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー プロモデル,ダイソン

「ダイソン(DYSON)」はこれまでもユニークなヘアケア商品で人々を夢中にさせてきた。今年2月にロフェッショナル向けヘアドライヤー“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー プロモデル”を発表した。同商品の一般向けモデル“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー”が、4月18日から世界に先駆けて日本だけで順次発売している。

1月下旬、イギリス南西部の街マームズベリー郊外にあるダイソン本社にて、“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー プロモデル”がお披露目された。世界各国からヘアスタイリストやメディア関係者が招待され、日本からはヘアサロン「NNN」のヘアスタイリストで日本の「ダイソン ヘアスタイリスト アンバサダー」を務めるNOBU氏と「WWDJAPAN」が参加。また、2日間にわたるラボツアーも実施され、近年新たに設けられた開発拠点、ハラビントン・テクノロジーキャンパスを含むさまざまな施設に訪れ見学。研究員に商品開発の背景を聞いたほか、ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏と直接対話した。

ブランド史上最軽量で
高機能な次世代ヘアドライヤー

Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー プロモデル,ダイソン

なんといってもまずはその見た目に心揺さぶられる、“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー”。まるで美顔器のような小ぶりなボディーで、見るからに従来のドライヤーよりもコンパクト。さらに手に取ると、予想以上のその軽さに仰天する。その名の通りアルファベットの“r”を彷彿とする革新的な形状も秀逸で、リーチしにくい後頭部を乾かす際に腕が疲れる、なんてことはこれがあればもう無くなるだろう。もちろん、ダイソンならではのパワフルな風力も健在。それに加えて新開発の流線形ヒーターが均一に加熱してくれるため、髪をオーバードライさせることなく素早く乾かす。

さらに、多くのヘアスタイリストたちを唸らせてたのが、瞬時に冷風を送り出すコールド・ショット機能。手にした際にちょうど親指がくるあたりに設置されたボタンを押すと、即座に温風が冷風へと切り替わり、ブロー最中の髪を”冷やし固める”ことが可能。通常はブラシで髪を数秒間ホールドしながら熱を冷ます必要があるが、このコールド・ショットがあれば待つ必要がない。スタイリング時間を圧倒的に短縮し、かつ高度なテクニック抜きにして、クオリティーの高いブローがかなう。

また、ダイソンのヘアドライヤーが世界中の人に広く愛される大きな理由の一つとして忘れてはならないのが、その優秀なアタッチメントの存在だ。日本発売モデルには、アジア人の髪質に合わせた3種のアタッチメントが付属するが、これまでのものに比べて形状的なアップデートが施されただけでなく、さらにそのパフォーマンスを最適化する RFIDセンサーを新搭載。これにより、アタッチメントを取り付けるとヘアドライヤー本体がセンサーを認知して、瞬時に最適な風速と風温に自動で調節。前回使用した際の設定値も記憶するため、自分好みの設定値で使用したい場合にも煩わしさがないという優れものだ。マグネット式で簡単に着脱できる仕様も、実に気が利いている。

研究員がヘアスタイリストと
積極的に対話

“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー”お披露目の場には、ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏も登場。各国のスタイリストと積極的に交流し、質疑応答や新商品へのフィードバックに時間を割いていた姿は、ダイソン氏が生粋のエンジニアであることを物語っていた。

“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー”の開発にあたって、ダイソンは696人のヘアスタイリストを調査・インタビューを実施。そしてリアルな現場環境やプロたちの習慣、ニーズを把握した上で、最も過酷と思われる使用環境下でのテストを繰り返し、ようやく商品化に挑んだ。

「商品が現場で使われる様子が見られる機会はなかなかないので、今回のようにたくさんの現役ヘアスタイリストが集まる場は、私たちにとってもものすごく貴重」と話すのは、同商品の開発を手がけた中心人物の一人であるエンジニアのキャサリン氏。「今回、皆さんがここダイソンラボに訪れると聞いて、たくさんの社内エンジニアがメモを持って駆けつけたんですよ。アーティストであるヘアスタイリストの皆さんが、より自由にクリエイティビティを発揮できるような製品を作るには、皆さんのことをよく知る必要があるからです」と語った。

こうしたダイソンの熱心なエンジニア達のものづくりから生まれた“スーパーソニックrヘアドライヤー”。煩わしさを一切省いた優れたデザインで、誰でも感覚的に操作でき、届きにくい後頭部まで楽々とブローすることが可能だ。「こんなに軽くて扱いやすいのに、パワーは劣らない。低温のパワフルな風で均一に乾かせるからパサっとならず、仕上がりは艶々」と、ヘアスタイリストのNOBU氏も頷く。

エンジニア達のものづくりに対する
熱い姿勢が生み出すイノベーション

古代ローマ以前からの遺跡が残る街・マームズベリーにある開発拠点のキャンパスと、そこからバスで20分ほどのハラビントンという場所で、英国国防省の跡地に造られたテクノロジー・キャンパスをツアーした。ダイソンのヘアサイエンティストやエンジニア達は、この広大な敷地内にある数百ものラボにアクセスが可能だ。髪の構造から気流の力学までを研究し、熱的、機械的、化学的ダメージ、そしてそれらが髪の健康に与える影響の調査・研究が繰り返されている。また、“ダイソン インスティテュート オブ テクノロジー”も併設されているマームズベリーは、工学学士の取得を目指す160名の学生たちの学びの場にもなっている。

世界各国のヘアスタイリストが
惚れ込む操作性

“Dyson Supersonic r™ ヘアドライヤー”は2月に開催した2024-25年秋冬NYコレクションのバックステージで初お披露目した。「ダイソン」グローバル・ヘア・アンバサダーのジャワラ=ヘアアーティストは「パワフルなのに加熱し過ぎず、直感的なスタイリングがかなう。慌ただしく、さまざまなモデルのヘアを手掛けなければならないバックステージで非常に重宝する」とコメント。イギリスの視察ツアーにも参加したNOBU氏も「コンパクトでドライヤーの持つ手の可動域が広がり、乾かし方・ブローの仕方そのものを変えるだろう」と革新性を伝えた。

MOVIE:KOJI HIRANO
TEXT & EDIT : AKO TSUNEMATSU
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