オンワードホールディングス(HD)の2024年2月期連結業績は、本業のもうけを示す営業利益が前の期に比べて約2.2倍の112億円だった。現在の持ち株会社体制になった09年2月期以降で最高益となる。営業利益率も過去最高だった12年2月期の4.5%を大幅に更新する5.9%に上昇した。
売上高は同7.7%増の1896億円だった。中核会社オンワード樫山の主力である「23区」の売上高が同15.5%増と好調だった。また21年にネット専用ブランドとしてスタートした「アンフィーロ」が同1.9倍の成長を遂げた。公式オンラインサイトで気に入った商品を最寄りの店舗に取り寄せるクリック&トライのサービスもうまく機能した。増収に加えて、19年から20年にかけて実施したグローバル事業構造改革によって収益性が改善された。純利益も約2.2倍の66億円に拡大した。
今期(25年2月期)の予想は、売上高が前期比5.5%増の2000億円、営業利益が同11.0%増の125億円、純利益が同21.0%増の80億円。海外事業も欧州を中心に改善を見込む。