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カナダグースが全従業員の17%を解雇 米国市場や卸の不調でコスト削減

カナダグース (CANADA GOOSE)はこのほど、従業員の17%を解雇した。同社は「組織改革の一環」と説明しており、具体的な解雇人数を明らかにしていない。金融情報サービスなどを提供するリフィニティブ(REFINITIV)によれば、2023年4月時点でカナダグースの従業員数は4760人。これを踏まえると、約800人が職を失うと見られる。

同社は、人員削減を明らかにした3月26日の声明で、ブランドやデザイン、オペレーション改善などに投資する計画を明らかにした。「コストカットと組織構造のシンプル化、意思決定スピードの加速化を促進し、運営プラットフォームの効率性を高める」と述べており、今後は機能横断的なチームを統合し、事業活動もこうした“前進戦略”に沿って進めるという。

ダニー・リース (Dani Reiss)会長兼最高経営責任者(CEO)は声明の中で、「当社は、地域やカテゴリー、販売チャネルにおける次の成長フェーズを後押しするようにチームを再編成する。効率性と利益率の拡大に注力しつつ、ラグジュアリーブランドとして確固たる立ち位置を築いていく」とコメント。さらに「人員削減は心苦しいが、将来的なビジネスを最良な方向に導くにあたり正しい決断だった。会社を離れる従業員については、当社のために尽力してくれたことに感謝を示したい」と続けた。

同社の23年10〜12月期(第3四半期)決算の売上高は、前年同期比5.8%増の6億990万カナダドル(約683億円)だったものの、北米の暖冬により卸が不調で売り上げは同28.5%減。一方、直営店とECは同14.2%増だった。なお、米国内での売上高は同13.8%減だった。

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