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「中間の多様な市場にチャンスあり」 オンワードHD保元社長

オンワードホールディングス(HD)は、攻めの姿勢を鮮明にする。2024〜26年度の3年間で成長投資として最大700億円規模を設定する。21〜23年度の4倍以上の金額となる。すでに実績を上げているOMO(オンラインとオフラインの融合)型店舗を含むデジタル分野、事業ポートフォリオを広げるM&Aなどが対象だ。

4日に発表した2024年2月期業績の営業利益は、リーマンショック以降で最高になった。売上高では基幹ブランドの「23区」が前期比15.5%増だったことに加えて、21年にスタートした「アンフィーロ」が同1.9倍と早くも50億円規模(派生の靴ブランド「ステッピ」を含む)に成長した。コロナ明けの需要の回復だけでなく、19〜20年度にかけて実施した約1700店舗減らすグローバル構造改革とOMO推進によって収益性が大幅に改善した。

ファッション市場はラグジュアリーブランドとファストファッションの二極化が進んだと言われているが、これに保元道宣社長は異議を唱える。「二極化ではなく多極化と多様化。ラグジュアリーとファストファッションの間には、多様化された大きなマーケットがある。捉えどころがないため二極化と表現されているだけにすぎない。この中間の多様なマーケットにこそ当社のチャンスがある」。

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