薬剤師でもある同社のモニカ・マグヌッセン(Monika Magnusson)CEOは声明の中で、「われわれは時代を先取りし、若者が不健全な行動に走ったり、彼らの間で勝手に盛り上がってしまう誤った理想に苦しまないように責任を負いたい」と述べた。
アメリカを筆頭に近年は、SNSの影響で通称“セフォラ・キッズ”と呼ばれる10歳前後の子どもたちがスキンケアコーナーに押し寄せる姿が問題視されている。
アニカ・スヴェドベリ(Annika Svedberg)「アポテック ヤータット」チーフファーマシストは、「子どもたちが高機能スキンケアを使用したり、使用を助長させられたりする傾向を懸念している。例えば、しわを減らしたり肌のトーンを均一にしたりする高機能スキンケアは、子どもには不要だ。アトピー性湿疹のような皮膚病は、症状が悪化する可能性もある」という。「子どもがスキンケアの効果や結果を理解することは難しい。年齢制限は親と子どもの双方に、“理想”ではなく“ニーズ”に基づいた健康的なスキンケアルーティンを提言する機会になる」と続ける。
「アポテック ヤータット」は北欧最大小売グループのイーカ(ICA Gruppen)傘下で、年間の売上高は約190億スウェーデンクローナ(約2660億円)。