日本橋高島屋は8月27日、化粧品売り場をリニューアルオープンした。2013年下期から続いていた改装が終了。19年の日本橋再開発に向け、「『日本橋らしさ』にこだわり、お客さまが分かりやすく、心地よく過ごせるゾーニングにした」(不破理佳・MD本部化粧品バイヤー)という売り場が完成した。
同化粧品売り場について、「長年の顧客が多く、ラグジュアリーブランドが強い。そのため、客単価が高島屋20店舗で最も高く、売り上げシェアの60%以上がスキンケアという特性を持っている」と語る。しかし最近は、「新しいお客さまや、若年層ファミリー、近隣OL層から、ライフスタイル系やメイクブランドのニーズがあった」ことから、13年に行なった第一弾の改装で、「M・A・C」「ジョー マローン ロンドン」「ロクシタン」を導入。「予想していたお客さまはもちろん、顧客のニーズの掘り起こし、新たな買い回りに繋がっている」と述べ、順調に推移しているという。
今回のリニューアルでは、「ブランド特性に合わせたゾーニング」を強化。「シスレー」「ラ・プレリー」「ドゥ・ラ・メール」「ゲラン」などをメイン導線に配置した。「強みであるラグジュアリーブランドをさらに強固に打ち出した」と述べ、立ち寄りやすく、ゆっくりと過ごせるコーナーに生まれ変わった。売り場中央部分には、「資生堂」「コーセー」「アルビオン」「エスト」「ポーラ」「エスティ ローダー」「ランコム」「クリニーク」などを集積し、「総合ブランドの強みであるバリエーション豊富な製品ラインアップで、各ブランドとの『買い回り』を狙う」と意気込んだ。また、無料の共有お手入れルームを開設。さらに、「コスメティックカウンター」を売り場の中央に配置。加えて、カラーメイク製品の色が見やすい照明器具を採用するなど、「各ブランドの製品を紹介するのに最適な環境づくりを一番にリニューアルした」と述べた。