近鉄百貨店は、梶間隆弘・取締役常務執行役員(62)が5月23日付で新社長に就くトップ人事を発表した。現任の秋田拓士社長は代表権のない取締役会長に退く。
梶間新社長は1984年に中部近鉄百貨店(現在は近鉄百貨店に吸収合併)に入社し、主に百貨店事業や営業政策などの中枢部門でキャリアを重ねてきた。2015年近鉄百貨店四日市店長、20年百貨店事業副本部長、21年営業政策副本部長を経て現職。
そのほか長野公俊・取締役専務執行役員が代表取締役専務執行役員に、八木徹・取締役常務執行役員が代表取締役専務執行役員に就く。同社は一連の異動の理由に関して、「これまで進めてきたコスト構造改革と事業構造改革による経営基盤強化に一定の目処がついたため、世代交代による新たな経営体制により今後のさらなる成長を図る」としている。