タンパク質由来の繊維素材「ブリュード・プロテイン(BREWED PROTEIN)」を展開するスパイバーはこのほど、新たに100億円の資金調達を行ったと発表した。提携を発表した兼松や小松マテーレ、関西ペイントに加え、既存株主などが増資した。同社の関山和秀・社長は「欧州の素材系の有力スタートアップが破綻するなど、スタートアップの資金調達環境が厳しい状況にある。当該セクターのフロントランナーとしての責務を果たすべく、引き続き尽力していく」とコメントしている。
調達した資金は、「ブリュード・プロテイン」糸の増産やグローバル販売の強化、新規用途の開発などに充てる。「ブリュード・プロテイン」糸は、タイで原料の本格的な量産を開始しており、すでに国内外の15ブランドでの製品販売を行っている。
増資に応じた小松マテーレとは、「ブリュード・プロテイン」を原料にした透湿防水膜の開発、関西ペイントとは塗料などの開発を進める考え。