美容室チェーンを約350店舗展開するアルテ サロン ホールディングスは4月1日、経営効率化のため親会社であるジェネシスと合併し、新商号「株式会社アルテ ジェネシス」へ一新した。「アルテ(ARTE)=美・芸術」「ジェネシス(GENESIS)=創世記・起源」を社名に掲げ、美しさを希求することの原点に立ち返り、美容室業界のリーディングカンパニーであり続けるため、さらなる発展を目指す。ここではアルテ ジェネシスの吉原直樹会長に、今回の取り組みの背景と今後のビジョンを聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月22日号付録「WWDBEAUTY」から抜粋・加筆しています)
WWDJAPAN(以下、WWD):合併と社名変更の背景は?
吉原直樹会長(以下、吉原):アルテ サロン ホールディングスは、もうすぐ創業40周年。会社としての考え方全体が古くなっていて、以前から危機感を感じていた。SNSや大手集客サイトの登場以来、“集客”がデジタル化し、それにともない“求人”もデジタル化、さらにはコロナ禍を機に“教育”のデジタル化も加速し、“美容室の三本柱”全てがデジタル化してしまった。一方で業務委託サロンの隆盛などもあり、業界は大変革が迫られている。そこで当社も、“リニューアル”を超えた“リボーン(作り直し)”が必要だと考えた。
WWD:2022年に、一度上場の舞台から下りている。
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