ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)は、新たなイメージ&コミュニケーション エグゼクティブ・バイス・プレジデントとして、オランダの広告代理店ワイデン+ケネディ(WIEDEN + KENNEDY)のブレイク・ハロップ(Blake Harrop)社長を任命した。5月1日付で就任する。ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトン会長兼最高経営責任者(CEO)の直属となり、経営委員会にも加わる。
ハロップ新エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、名門ハーバード・ビジネス・スクール(Harvard Business School)で学び、フランスの経営大学院INSEADでMBAを取得。IBMビジネス・コンサルティング・サービス(IBM BUSINESS CONSULTING SERVICES)などでキャリアを積み、韓国のサムスン(SAMSUNG)ではデジタルマーケティングのグローバル責任者として同社初のソーシャルメディア・キャンペーンを統括した。その後、ワイデン+ケネディに加わり、上海、東京、アムステルダムのオフィス代表を歴任。2022年から現職を務めている。
ベッカーリ会長兼CEOは、「ブレイクはコミュニケーションおよびマーケティングの幅広い専門知識を有し、20年以上の海外経験を持つ。ラグジュアリー分野にも造詣が深く、ユニークな“カルチュアル・ブランド(文化的なブランド)”である『ルイ・ヴィトン』の魅力やイメージをさらに高めてくれるものと確信している」と語った。
前任者はグッチの副CEOに
なお、ハロップ新エグゼクティブ・バイス・プレジデントの前任として、同職を18年から務めていたステファノ・カンティーノ(Stefano Cantino)は、5月2日付でケリング(KERING)が擁するグッチ(GUCCI)の副CEOに就任する。これは今回新たに設けられた役職だという。同氏は事業開発やマーケティング、マーチャンダイジングの豊富な経験を持ち、22年にわたるキャリアの大半をプラダ(PRADA)で過ごした。グッチでは、ジャン・フランソワ・パリュ(Jean-Francois Palus)=グッチ社長兼CEOの直属となり、同じくケリングの傘下であるサンローラン(SAINT LAURENT)の社長兼CEOで、ケリングの副CEOも兼任するフランチェスカ・ベレッティーニ(Francesca Bellettini)とも連携して業務を行う。