「ダイソン(DYSON)」は、ブランド史上最軽量のヘアドライヤー“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”(全3色、各5万9000円※編集部調べ)を直営店や公式サイト、百貨店、提携ヘアサロン、家電量販店で4月18日から順次発売する。一足早く発売したプロモデルは1色展開だが、一般向けモデルは3色を用意。セラミックピンクは真珠からインスアパされたカラーで、日本先行で展開となる。
「ダイソン」は2016年にビューティ分野に進出。以降、得意とするモーター技術と革新的な発想でユニークなヘアケア商品を手がけてきた。その中で世界各国のヘアスタイリストから、ドライヤーの重量についての意見を多く得たことから、小型化と軽量化を実現した“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”が誕生した。
同商品は人間工学に基づき設計された“r”を彷彿とするユニークな形状で、重量わずか325gと既存商品と比べて20%軽量化、30%の小型化を実現した。また、新開発の流線形のヒーターテクノロジーによって、気流の均一な加熱を実現し、インテリジェント・ヒートコントロール機能が熱ダメージから髪を守りながら、素早く乾かすことを可能とした。速乾・低温・なめらかツールと3種のアタッチメントを用意。本体と連動するRFIDセンサーを搭載し、本体に装着すると瞬時に最適な風速と風温を自動調節し、それら風速と風温を記憶する機能も持つ。
カラーは、日本先行のセラミックピンクとピンカブルー/トパーズ、セラミックパティーナ/トパーズの3色をそろえる。ヒーローカラーのセラミックピンクは、真珠からインスピレーションを受け、淡いピンク色で光沢を感じる仕上げとなっている。
4月18日開催したお披露目会にはイギリス本国からキャサリーン・ピアース=ダイソンビューティー プレジデントやギャビン・ギャリガン=ダイソン エンジニア、ダイソン ヘアケアアンバサダーの新木優子が登壇した。新木は「髪が長いので乾燥する際のドライヤーの重量が気になっていて、乾かす時間も短縮したいと思っていた。“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”は髪のダメージも軽減し、軽くさらっと仕上がる点も気に入っている」とコメントした。
ビューティ分野の開発に955億円を投資
キャサリーン・ピアース=ダイソンビューティー プレジデントに新商品を開発した背景や今後の展望を聞いた。
WWD:“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”開発のヒントになったのは?
キャサリーン・ピアース=ダイソンビューティー プレジデント(以下、ピアース):世界中のヘアスタイリストがどのような機能を求めているかに耳を傾けていた。サロンワークをする中で、視界が妨げられないことが重要だと理解した。あとは、1日中作業をする中でドライヤーの重量がストレスになっていることが分かった。そこで軽量化、小型化を実現し、ヘアスタイリストのパフォーマンス向上に役立つ“ダイソン スーパーソニック r ヘアドライヤー”を開発した。
WWD:商品化にあたり苦労した点は?
ピアース:全ての面かな(笑)。確実にパワフルでありながら、そしてパフォーマンス性も高くありながら、同時に軽量であって小さくある、 そういうものを開発する必要があった。それにはヘッド部分に搭載したヒーターがポイントで、流線型で空気を動かしそこで温めてエアフローの中で均一な風温をかなえた。
WWD:“r”の形状にした狙いは。
ピアース:人間工学的により心地よく使える形状が“r”だった。後頭部など従来は届きにくかった箇所もカバーできるようになった。まるで自分の手の延長のような形で使いやすさを追求した。内側に冷風を放つコールドショットを設置することで、温風と冷風の切り替えがスムーズにできるようになった点もポイントだ。
WWD:メンテナンスも容易にできる仕様とした。
ピアース:大前提として商品の耐久性を約束している。本体下部のフィルターユニットは簡単に外せ、水洗いを可能とした。このメンテナンスでフルパフォーマンスにすぐに戻ることができる。
WWD:ビューティ商品は今後も拡充していく。
ピアース: 22年にビューティ商品の開発に5億ポンド(約955億円)投資した。4〜5年をかけて20の新商品を展開する予定で、今年だけでも3商品を発売している。ビューティ分野に関しても熱意をもって開発していて、成長もしている。今後も新しいニュースを伝えていくので期待してほしい。