TOKYO BASEは5月11日、ニューヨークに米国初店舗となる「ステュディオス トウキョウ ニューヨーク(STUDIOS TOKYO NEWYORK)」をオープンする。2020年に閉店していた、ソーホー地区の名物ショップだった「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」の跡地。合わせて現地ECも開設する。
売り場面積は、約231平方メートル。内装は他の「ステュディオス トウキョウ」同様に建築設計事務所SUPPOSE DESIGN OFFICEが手掛け、畳を使ったフィッティングルームなどジャパニーズテイストを前面に出す。原宿本店の店長ら「エース級の販売力があるスタッフ」3人を現地に派遣し、開店当初は「ソフネット(SOPHNET.)」「アンダーカバー(UNDERCOVER)」「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」など約12ブランドを取り扱う。
谷正人・最高経営責任者(CEO)は、「気をてらったことはせずに、強みが生かせるブランドラインアップでまずは勝負する。現地の反応を見ながら徐々に軌道修正を加えていくつもりだ。同店をきっかけに可能性を見極め、米国内での出店戦略は考えていく」とコメント。初年度中に黒字化を目指すという。
「ステュディオス トウキョウ」は、「ステュディオス」の海外向けハイエンド業態。広州店、深圳店、北京店に出店する。同社の中国事業はコロナ以降、苦戦している。一方で、谷CEOは企業理念である「日本初を世界へ」を実現するため2028年1月期を最終年度とする中期経営計画では、世界の主要10都市への出店を目標に掲げ海外事業は拡大する方針。24年1月期末の海外店舗数は中国本土12店舗、香港3店舗。なお、25年1月期中に中国本土の4店退店し、不採算店舗撤退を完了させる。