ファッションとカルチャーの街・原宿が盛り上がりを見せている。ファッションをはじめ、ビューティ、スポーツ、フード、音楽、アートなどさまざまな分野の新規出店が相次ぎ、4月17日には神宮前交差点に複合商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」が開業した。常に新しい文化を発信し、世界的にも注目を集める原宿の魅力とは何か。多くの人の証言から浮き彫りにする。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月22日号からの抜粋です)
原宿地価相場と新店舗地図
REAL ESTATE:
ブランドの出店意欲旺盛 賃料水準上がる
上の地図では店舗の賃料が高い通りを3色で色分けした。ハイブランドを中心に出店意欲が高いため、表参道や明治通りは賃料水準が上昇している。20年に渋谷にミヤシタパークが開業した影響で、訪日客を含めて渋谷と原宿を歩いて行き来する人が増えた。
表通りと裏通りでシナジーを生む
新型コロナウイルスの5類移行から約1年がたち、原宿が活況を呈している。表参道、明治通り、竹下通り、キャットストリートといった主要エリアだけでなく、奥に少し入ったエリアまで買い物客が行き交う。裏原宿エリアの商店主で構成する原宿神宮前商店会の早川千秋会長は「原宿を30年以上見ているが、今が一番にぎわっているかもしれない。特に海外のお客さまの好奇心はすごい。SNSを見て、日本人でもあまり知らないようなお店まで訪ねるようになった」と話す。ファッション関連の店舗が多い原宿はコロナ禍に他の繁華街以上に打撃に受け、少し前まで空き店舗だらけだった。劇的な回復である。
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