「ロレッタ(LORETTA)」や「スロウ(THROW)」などを扱うヘアケアの総合メーカー、b-exは6月4日、美容師専売カラーブランド「キラテラ(KIRATERA)」を立ち上げる。ヘアサロン「スリック(THE SLICK)」の樗木佑太オーナーと、ヘアサロン「ペレ(PELE)」のRYUSEIオーナー協力のもと開発。高濃度設計で“強烈発色”をかなえるカラー剤を4ラインで7種展開する。
同ブランドは、ヘアカラーニーズの多様化によるカラーチェンジサイクルの早まりに着目。カラー前の髪の色は人によって異なり、前回カラーの残留ティントで望み通りのカラー発色が難しいケースも多く見られる。そこで、発色パフォーマンスに特化したブランドを開発。褪色過程までこだわり、カラーチェンジのしやすさを追求する。各色で中核となるベース染料を設定する「コアシェード処方」採用で、アンダーの色に左右されない強烈発色を実現。各アンダーに最大限の発色パフォーマンスを発揮できるよう、彩度系の染料濃度を増量した。脱染剤を使用することで残留ティントを無理なく剥がし、スムーズなカラーチェンジを可能にする。
カラー剤は、色相や明度、彩度の広い表現幅でアンダーをコントロールする“ベーシック ライン”と、ブリーチ力を抑えながら高発色をかなえる“オン カラー ライン”、残留アルカリを抑える処方を採用した“キラテラ オキシ”、蛍光感のある高彩度発色を実現する“アクセントライン”の4ラインで展開する。アルカリカラー“キラテラカラー 1剤”【医薬部外品】(100g)は、“ベーシック ライン”と“オン カラー ライン”の両方から登場。“ベーシック ライン”の1剤は全10色相で、ブラウンやモノトーン系の5色相と彩度系の5色相をラインアップする。“オン カラー ライン”の1剤は、“キラテラカラー クリア”【医薬部外品】(400g)を含む全13色相で、ハイトーン・オンカラー用。ビビッドな発色からペールトーン、ダークトーンと幅広い色相をラインアップする。重複する色味はブリーチした状態の髪色にムラがある場合と、少ない場合で使い分けが可能だ。“キラテラカラー クリア”は、染料未配合のアルカリクリアで、青やピンクに振られずピュアに薄めることができる。
“キラテラ オキシ”からは、2剤“キラテラ オキシ 2(既染部用)”【医薬部外品】と“キラテラ オキシ 6(新生部用)”【医薬部外品】(各2000mL)が登場する。1剤と2剤の混合比率に着目し、すべてのレベルの1剤と2剤の混合比率を1:2で使用できる処方設計を採用。1剤と2剤を組み合わせることで使用時のアルカリ量と髪の残留アルカリの低減を実現した。“キラテラ オキシ 2”はブリーチした状態の髪色や、ダメージ箇所へのオンカラー、トーンダウン用として、“キラテラ オキシ 6”は髪を明るくしながらカラーリングする際のトーンアップ用としてそれぞれ使用する。
“アクセントライン”からは、“塩基性カラー”(400g)と“キラテラ クリア”(1000g)が登場。“塩基性カラー”7色相と“キラテラ クリア”を合わせた全8色相をラインアップする。2種の異なるカオチン界面活性剤を使用し、トリートメントタイプのベース処方を採用。ブリーチ毛への施術時の引っ掛かりを少なくしながら滑らかな質感に仕上げる。“塩基性カラー”は、“ベーシック ライン”と相性が良い色相をそろえ、アルカリカラーだけでは表現できない高彩度発色をかなえる。“キラテラ クリア”は、ヘアトリートメントタイプの塩基性用クリアカラーで、ハイトーン領域で髪をケアしながら塩基性カラーのペール表現を可能にする。
樗木オーナーは「特にこだわったのがグレーとシルバーの色味だ。僕自身サロンワークをしていて、ミックスしないと作れない色味が多かったものをシンプルに単品でその色味を表現したいという思いがあった。色のもちや褪色、選定のしやすさなど、ワクワクしながら使って欲しい」。RYUSEIオーナーは、「イギリスに留学した際に感じた若さやパンクっぽさ、既成概念を打ち壊すエネルギーを『キラテラ』でも表現したいと思い、イギリスのカルチャーを意識したビジュアルのほか、カラーの名称にもイギリス英語を採用した。また、お客さまからリクエストの多いミルクティーの色味に対応するために、ベージュの色味の幅を広げ、ミスが起こらない設計にするなど、美容師側にも使いやすく選ばれるプロダクトにすることを意識した」と、コメントを寄せた。