桃谷順天館は4月23日、新スキンケアブランド「レグラージュ(REGLAGE)」を立ち上げた。第1弾ではクレンジングから美容液まで9カテゴリー全87アイテムの商品をラインアップする。価格帯は2200〜4400円。同日開設したECサイト「コスメティックミュージアム(Cosmetic Museum)」で取り扱う。
ブランド名の「レグラージュ」はフランス語で「調整」を意味し、年齢や環境ストレスで不安定になりがちな肌と心のバランスを“調律(調整)”するという意味が込められている。「仕事や家事などで時間に追われて肌に向き合う時間がない」「何が自分に合っているのか分からない」など同社に寄せられた多くの女性の声に寄り添い、創業139年の歴史で研究・開発した6万通りの処方の中から厳選した。
ピーリング、クレンジング、洗顔、導入液、化粧水、美容液、乳液、クリーム、オールインワンをそろえ、1商品を除き香料と無香料の2タイプをそれぞれ用意する。香料は、一部商品を除き精油100%のリラックス効果のある香りを採用した。大人世代の“美肌バランス”を整える成分としてイソフラリッチやザクロエキス、ダマスクローズ、美発酵成分としてハトムギ発酵エキスやブドウ発酵エキスなどを厳選して配合した。商品はチャットカウンセリングや肌診断を通じて自分に合ったアイテムを選ぶことができる。
鮮度が高いうちに使い切れることを考慮し、28日分の容量が入るパウチを採用。ポストイン配送ができるサイズ感にもこだわった。パッケージはくすみカラーを使い、処方のこだわりを伝えるカルテのようなデザインが特徴。
「レグラージュ」は、SNS分析などを得意とする若手社員を集めたデジタルマーケティングチームが立ち上げた。桃谷順天館の桃谷誠一郎社長兼CEOは、「若い人たちの力が発揮できるような環境を整えるのが社歴の長いわれわれの仕事。新ブランドに関して、私や会長(藤本謙介会長兼CCO)は一切口を出さなかった」と、若手社員の意見を尊重した。「来年は桃谷順天館が140周年を迎える。これまでの研究・開発した6万通りの処方を活用した『レグラージュ』に期待したい」。