「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、X(旧Twitter)やFacebook、Instagram、TikTok、そしてThreadsをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。84回目は、「ロク(ROKH)」とのコラボコレクションが話題の「H&M」のお話。
ソーシャルエディター津田:今週は、SNS上で見かけた気になるトピックを。18日に発売した「ロク・エイチ・アンド・エム(ROKH H&M)」が話題の「H&M」ですが、つい先日、上海ファッション・ウイークとパートナーシップを組むことを発表しました。次のシーズンから中国のファッションデザイナーとコラボレーションしたコレクションを発表・発売するそうです。3月末のファッション・ウイークでは、ファッションショーやプレゼンテーションはもちろん、「ロエベ(LOEWE)」の大規模展覧会や「シュプリーム(SUPREME)」新旗艦店オープンなど話題満載。さらに盛り上がるでしょう。「H&M」の販売網や価格で、どのように中国ブランドや上海ファッション・ウイークをスケールしていくのか注目です。
このパートナーシップが生まれたきっかけは、「H&M」の中国担当マネージャーとそのチームが「ザンダー ゾウ(XANDER ZHOU)」や「ルイ シェンタオ チェン(LOUIS SHENGTAO CHEN)」のショーに出席し、関係者と会話をしたことだそう。日本の大手SPA「ユニクロ(UNIQLO)」のファーストリテイリングが東コレや若手ドメスティックブランドに力を貸してくれないかな〜なんて想像してしまいます。
記者村上:「ユニクロ」はかつて、デザイナーズ・インビテーション・プロジェクトと称して、「フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(FELIPE OLIVEIRA BAPTISTA)」と「ニコラ アンドレアス タラリス(NICOLAS ANDREAS TARALIS)」「アダム ジョーンズ(ADAM JONES)」「ミントデザインズ(MINTDESIGNS)」「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」「サイ(SCYE)」そして「イリアド(ILIAD)」とコラボレーションしたことがありました。東コレではなかったけれど、若手ブランドに力を貸した一例だったと思います。また東京のブランドに、東コレで力を貸してくれたら嬉しいですね。
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