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特集 原宿・新時代 第8回 / 全17回

ラフォーレ原宿のインキュベーション力

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1978年の開業以来、ラフォーレ原宿は街のランドマークとして知られている。近年は国内だけでなく海外の客も多い。森ビルのラフォーレ原宿副館長の中谷篤史さんは「東京に行ったら原宿に行く。原宿に行ったらラフォーレに行く。そういう目的地になっている」と話す。同館の特徴は全国に何十店舗も出店するようなブランドではなく、限られた店舗数しかない、あるいはラフォーレにしかないブランドが多いことだ。だからオンリーワンの商品や思わぬ出会いを目指して人が集まる。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月22日号からの抜粋です)

私たちが昔から唯一変わらないことは
「変わり続けること」

中谷篤史/ラフォーレ原宿 副館長

昔から若手ブランドやクリエイターを育てるインキュベーション機能を大切にしてきた。コンセプトゾーン「愛と狂気のマーケット」は、そんなラフォーレらしさの典型といえる。ジャンルを問わず、自薦・他薦で幅広く出店者を募集し、新しさとユニークさを追求する。開店したのはコロナ禍の22年春。「(厳しい頃だったからこそ)個性的な人がちゃんと表現できる場、新しい才能を発見できる場が必要だと考えて始めた。枠組みにこだわらず、ファッションからアート、手頃な商品から高付加価値な商品までそろえる。おかげさまで好評で、お客さまの滞留時間が長い。この空間自体が『原宿っぽいね』っておっしゃる方もいる」と手応えを感じる。ここから館内にポップアップや常設店の形でスピンアウトする事例も出ている。出品者同士がコミュニケーションを持つ機会を定期的に作り、ビジネスの促進につなげる。

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