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一流ホテルが選ぶノンアルコール「フレンチ・ブルーム」 美食家夫妻がビンテージシャンパンの味を実現

いよいよゴールデンウイークが始まった。今年は、旅行などのレジャーが本格的に再開し、外食や行楽で飲酒の機会が増える人も多いだろう。コロナを機に飲み会などが減り、ライフスタイルを見直す人が増えた。ここ数年のウェルネスブームもあり、お酒は飲むが「量を減らしたい」「お酒の雰囲気だけを楽しみたい」「健康管理に気を使いたい」などという声が増えて、敢えてアルコールを飲まない“ソバー・キュリアス”という選択肢が広まりつつある。日本でも、ノンアルコールビールやワイン、モクテルなどが続々と発売され、その需要は年々高まっている。

お酒もノンアルコールも楽しむ“フレキシ・ドリンカー”が増加

私自身ワインが好きだが、「アルコールなしでワインの味わいを楽しめたら」と思うこともある。今まで、ノンアルコールワインを幾つか試したが、味はイマイチ・・・。ところが、「フレンチ・ブルーム(FRENCH BLOOM)」というノンアルコールスパークリングワインに出合い、“ノンアルコール=不味い”という概念は覆った。「フレンチ・ブルーム」の購入者は、8割がアルコールを飲む人で、残りが、妊婦や宗教や健康上の理由によりアルコールが飲めない人だという。アルコールは飲むけれど、摂取を減らす人やその日の体調や気分によりアルコールとノンアルコールを使い分ける人を “フレキシ・ドリンカー”と呼ぶらしい。

一流ホテルやファーストクラスで提供されるノンアルコール

「フレンチ ブルーム」は、マギー・フレールジャン・テタンジェ創始者とロドルフ・フレールジャン・テタンジェ最高経営責任者(CEO)が手掛けるブランド。マギーは「ミシュランガイド」出身、ロドルフCEOはシャンパン「テタンジェ(TAITTINGER)」の創設者のひ孫にあたるという美食家夫妻だ。ブランド誕生のきっかけは、マギーの妊娠。食事とペアリングするのにふさわしいノンアルコールワインがあればと思った彼女は、ヘルシーなライフスタイルを模索していたモデルで友人のコンスタンス・ヤブロンスキーと「フレンチ・ブルーム」を考案した。そして、シャンパンやコニャック造りに造形の深い夫ロドルフCEOと2019年に同ブランドを創業。現在、パリの「シュヴァル・ブラン」やニューヨークの「ザ・カーライル」などの一流ホテルや「アラン・デュカス」「ジョエル・ロブション」といったレストラン、航空会社のファーストクラスなどで提供されている。ラグジュアリーECのモーダ・オペランディ(MODA OPERANDI)の代表であるローレン・サントドミンゴは同ブランドを気に入り、同サイトで取り扱いをスタート。米セレクトショップのウェブスター(WEBSTER)でも販売されている。また、ラグジュアリー・ブランドのイベントで採用されるなど、ノンアルコール飲料の新たな選択肢として広がりつつある。日本では、公式ECで販売しているほか、「ザ・リッツカールトンホテル」「ホテル 東京 エディション」などで提供されている。

ビンテージシャンパンの味をノンアルコールで実現

テタンジェ夫妻が4月、イベントのために来日した。「ミシュランガイド」と「テタンジェ」の関係者が手がけたノンアルコールワインとはどのようなものか、興味津々でイベントに参加。「フレンチ・ブルーム」の“ル・ロゼ”は、爽やかで上品な味わいで、さまざまなオケージョンや料理と相性が良さそうだ。夏にかけてのホームパーティーやピクニックなどにぴったり。“ル・ブラン”は、ブドウのフルーティーな味わいが感じられ、デザートとのペアリングにふさわしい。中でも、6月に発売される“ラ キュヴェ ヴィンテージ200(以下、ラ キュヴェ)”は、色、香り、味わい、テクスチャーといい、まるでビンテージシャンパンのよう。ノンアルコールでも、複雑で深い香りと味わいだ。マギーは、「約40年熟成が必要なビンテージシャンパンの味を“ラ キュヴェ”では実現している」とコメント。2023年世界優秀ソムリエのライモンズ・トムスンからのお墨付きというのも納得だ。ノンアルコールなのに、思わずほろ酔い気分になる味わいと満足感がある。

美味かつヘルシー&インクルーシブな新世代のドリンク

ノンアルコールワインは、ワインからアルコールを抜けばできるものと思いきや、テロワールからブドウの品種、収穫の時期、つまりゼロからワイン造りの再構築が必要だったという。マギーは、「ノンアルコールワインを作るのはチャレンジングなことだった。100年以上のシャンパン造りのノウハウと革新が結びついたのが『フレンチ・ブルーム』だ」とコメント。使用するのは、100%オーガニックのラングドック地方のシャルドネとピノ・ノワール。オーク樽で発酵し、低温で3回に分けて脱アルコール処理する。そうすることにより、ワインが持つ複雑な香りや味わい、余韻といったものをノンアルコールでも実現している。ドサージュ(製造工程で澱引きにより目減りしたワインをリキュールなどで補う作業)を行わないため、カロリーもシャンパンの5分の1の19カロリーと低カロリーで、酸化防止剤も使用していない。オーガニック、ビーガン、ハラール認定と、誰もが高級ワインと同じように楽しめるノンアルコール飲料だ。美味しいだけでなく、ヘルシー、インクルーシブ。日本でも、イベント開催後にホテルやワインショップなどから問い合わせが急増したという。「フレンチ・ブルーム」はノンアルコールのラグジュアリーな選択肢として、広がっていくだろう。

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