「ジーエイチバス(G.H.BASS)」は1876年、ジョージ・ヘンリー・バス(George Henry Bass)が米国メイン州で設立したシューズブランドだ。世界で初めてローファー(ペニーローファー)を作ったことで知られる。また、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)が名曲「スリラー」のミュージックビデオで、白いソックスに合わせたのも「ジーエイチバス」のローファーだ。
……と、ここまでは革靴好きを自負する人なら、“知ってるよ”かもしれない。そんなレザーシューズ界の定番ブランド「ジーエイチバス」が、にわかに活気付いている。その3つの理由について解説しよう。
理由その1 G.W.に大阪旗艦店ができたばかり!
「ジーエイチバス」は4月26日、大阪・南船場に新店舗をオープンした。売り場面積は約33㎡、心斎橋駅からは徒歩2分のロケーションだ。採光性の高い店内にフルラインアップをそろえ、ウィメンズも20型ほどを並べる。
南船場には、米国靴「オールデン(ALDEN)」の代理店を務めるラコタのラコタハウス大阪店や、フランス靴「パラブーツ(PARABOOT)」、日本の靴ブランド「ロイドフットウエア(LLOYD FOOTWEAR)」の店舗、靴のセレクトショップ、トレーディングポストもある。
粉物グルメの食べ比べやタイガースの応援も良いけれど、このゴールデンウイーク(G.W.)は大阪で靴にまみれてみるのも一興という提案だ。
■ジーエイチバス大阪
オープン日:4月26日
時間:11:00〜20:00
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-11-6
理由その2 怠け者のくせに“しっかり見え”
このG.W.はコロナ前ぶり(=数年ぶり)に帰省したり、「お嬢さんを僕にください」を伝えに行ったり、な人もいるかもしれない。
そんな時にも「ジーエイチバス」なのだ。
ペニーローファーを世界で初めて作ったのが同ブランドなのは前述した通りだが、ローファーの名前は“履き口が広くて紐もなく、着脱が簡単なこと”を意味する“怠け者(Loafer)”に由来する。
ただ、「ジーエイチバス」の場合、高級感のあるガラスレザーをメインマテリアルとし、オーセンティックなレザーソールを備えるモデルが主のため、楽チンさはそのままにスーツにだってマッチする。
ちなみにガラスレザーは雨にも強いタフさを持ち、手入れも楽という優等生でもある。
理由その3 “ちゃんと靴”なのに2万円台〜
今やヨーロッパ靴が軒並み10万円を超える中、セメント製法(接着)ではないマッケイ製法(縫製)による底付けで、2万円台から本格靴を売り続けるのってシンプルにすごい!当然、学生やサラリーマンの懐にも優しいのだ。
しかも、安かろう悪かろうではない。「ジーエイチバス」ではソールにクッション性が高く軽量化した素材を用いた4層構造を取り入れているため、長時間の歩行でも疲れにくい。
今井翔太ジーエイチバス大阪店長は「足なじみが良く、慣れてくるとサンダル感覚で履けます」と話し、「革靴でありながら、スエットやショーツなどストリート感のある服装に合うのも『ジーエイチバス』らしさ。実際10〜20代のお客さまの多くは、そういったスタイリングを楽しんでいます」と教えてくれた。