スイス・ジュネーブで4月9〜15日、世界から54の時計ブランドが出展した世界最大・唯一無二の国際時計見本市「ウオッチズ・アンド・ワンダーズ ジュネーブ 2024」が開催された。高級時計市場をリードするフェアにおける4つのトレンドと注目の新作をお届けする。(この記事は「WWDJAPAN」2024年4月29日&5月6日合併号からの抜粋です)
1. 複雑機構と貴金属によるハイエンド
時計市場で絶好調なのは、複雑時計やゴールド&ハイジュエリー素材で高価格帯の宝飾時計。今年も各ブランドは愛好家以外にもアピールできるハイコンプリケーションモデルを発表。素晴らしい7本を紹介する。
「シャネル(CHANEL)」
「J12 クチュール ワークショップ オートマタ キャリバー 6」
時計のコンプリケーションの中でも「オートマタ」は、いちばん“遊び心を語れる”機械仕掛けのアニメーション機構。そして「シャネル」はブランド初のオートマタ機構搭載モデルで「クチュール(仕立て)」をテーマに、しかもココ・シャネル(Coco Chanel)その人が洋裁バサミを使うという動きを選んだ。これほどオシャレでユーモラス、楽しいオートマタは他にない!
「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」
「フリーク S ノマド」
2001年に誕生した初代モデルで機構から素材まで機械式時計の常識を破った「フリーク」。その新作は初代同様、ムーブメント自体が文字盤を回転しながら針の役割を果たす。昨年の「フリークONE」からの進化は、ムーブメントにふたつのテンプのビートを平均化する機構を搭載したこと。その姿はまるでドローンのようだ。
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