百貨店主要4社の売上高は、約1〜2割の増収だった。国内富裕層や訪日客による高額品購買に加え、気温の上昇や大型連休に向けた春夏衣料の好調が寄与した。
三越伊勢丹の売上高は前年同月比15.2%増、高島屋が同17.3%増、大丸松坂屋百貨店が同13.7%増、阪急阪神百貨店が同19.9%増。
三越伊勢丹は基幹3店(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)の合計売上高が前年同月比18%増、コロナ前の19年同月との比較で40.7%増。そのうち婦人服が前年同月比16.2%増、紳士服が同17.2%増で、「後半の気温上昇に伴い、夏物衣料への関心も高まった」(三越伊勢丹)。化粧品も同26.2%増と高伸長だった。
阪急阪神百貨店の阪急本店は前年同月比29.8%増。インバウンドも追い風となったバッグ、海外ファッションブランドの売上高は同1.5倍と絶好調。婦人服においては、「気温の上下が大きい中でニットやジャケットなどの羽織りが好調だった」(阪急阪神百貨店)。
高島屋は大阪店が前年同月比40.8%増、京都店が同26.5%増。大丸松坂屋は大丸心斎橋店が37.0%増、大丸京都店が25.3%増と、やはり都心店の好調が際立つ。