ユニクロは、このたびシンガポールパラリンピック評議会(以下、SNPC)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。今夏、仏パリで開催されるパラリンピック大会で、シンガポール代表選手団と大会関係者に、開会式・閉会式用のフォーマルウエアや選手村滞在時や移動時の公式ウエアを提供する。
提供するウエアは、「ユニクロ(UNIQLO)」店頭で販売している“LifeWear”を中心に構成。「“MADE FOR ALL”というコンセプトの下作られた(中略)“LifeWear”は、多民族国家のシンガポールの代表選手団が国際的な舞台で着用するのに最もふさわしいとして採用された」(発表リリースから)。
シンガポール国旗の色にちなんで、ジャケットの裏地やスカーフ、ネクタイ、ベルトなどにアクセントとして赤を効かせている。また、ネクタイやスカーフには、同国を象徴するシンガポールライオンや、ランの花のデザインを取り入れている。選手村滞在時や移動時のウエアには“エアリズム”“ドライEX”といった機能素材を用いた。
パートナーシップの一環として、ユニクロとSNPCは今後、シンガポールでアスリートと共に地域貢献活動を行う予定という。5月4〜7日に現地で開かれる第1回「シンガポールパラリンピックフェスタ」には、100人以上の現地ユニクロスタッフやその家族が参加する。そのほか、将来のアスリートである子どもたちへのダイバーシティー&インクルージョン教育などを行っていく予定。
「ユニクロ」のシンガポール店舗は、2024年2月末時点で30店。またユニクロは、2019年からスウェーデンのオリンピック・パラリンピック委員会とも契約し、東京、北京、パリと3大会続けて同国選手団に公式ウエアや移動着などを提供している。