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「ラコステ」が中国で商標権侵害訴訟に勝訴 悪意ある“ワニロゴ”商標の侵害で3億9000万円の損害賠償

ラコステ(LACOSTE)」は、中国のアパレルブランド「カルテロ(CARTELO)」に対する商標権侵害訴訟に勝訴した。

「ラコステ」は、同ブランドの著名な“ワニロゴ”(右向きのワニのマーク)に類似した、左向きのワニのマークをあしらったアパレルを「カルテロ」が販売したことが商標権侵害に当たると主張した。北京高級人民法院は、「ラコステ」の右向きのワニ商標は、2006年時点ですでに著名性を獲得していると認定した。また、「カルテロ」が左向きのワニのデザインを使用したことは、明確な悪意があり、市場の混乱を引き起こしたため、「ラコステ」が所有する商標の正当な権利と利益の侵害にあたると判断。「カルテロ」の運営会社に対して、中国国内における侵害行為の停止と205万ドル(約3億9000万円)の賠償金を支払うよう命じた。

「ラコステ」は、米WWDの取材に対してこの判決を歓迎すると述べ、「『ラコステ』の正当な権利と利益を効果的に保護しただけでなく、中国の司法当局が知的財産権を保護する確固たる決意を示した」とコメントした。

一方で、判決では「カルテロ」の侵害行為を完全に抑止することはできなかったようだ。4月10日時点では、67万8000人以上のフォロワーを持つTモールの旗艦店でワニロゴ入りアイテムを販売していたことが確認されている。価格は149人民元(約3100円)。これに対して、「ラコステ」のポロシャツの日本国内での販売価格はおよそ1万5000円~6万円台となっている。

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