ビジネス

トッズが上場廃止 株式の90%以上を創業家やLVMH系の投資会社が保有

トッズ・グループ(TOD’S GROUP以下、トッズ)は5月3日、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)が公開買付を実施し、創業一族などと合わせて株式の90%以上が取得されたことを発表した。同社はミラノ証券取引所に上場していたが、これに伴い、8日の17:30(現地時間)に上場廃止となった。

同社は2月10日に株式の非公開化を進める方針を明らかにし、3月22日にイタリア国家証券委員会(CONSOB)がこれを承認。同25日から、ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者(CEO)ら創業一族との合意に基づき、Lキャタルトンが保有するプライベートファンドが設立した新会社クラウン・ビッドコー(CROWN BIDCO)が1株あたり加重平均価格43ユーロ(約7138円)で公開買付を進めていた。

その際、トッズの少数株主であるLキャタルトンが持分を7.9%に増やしたため、クラウン・ビッドコーは株式の27.9%を買付し、両社で計35.8%を保有。3日の時点で、公開買付の総額はおよそ3億9800万ユーロ(約660億円)となっている。デッラ・ヴァッレ一族は引き続き筆頭株主として株式の54%を、以前からの少数株主であるLVMHの完全子会社デルフィーヌS.A.S.(DELPHINE S.A.S.)は10%を保有し続ける。

なお、トッズは2022年にも非公開化を試みているが、株式の90%以上を取得という条件を満たせなかったため実現しなかった。

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