ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第58回

桂由美さんを偲ぶ

有料会員限定記事

桂由美さんを偲ぶ

「WWDJAPAN」でビューティ分野を担当する前は、繊維の専門紙で10年ほど働いていました。担当分野の一つにブライダルがあり、年1回ブライダル特集を掲載していたことから、先日他界されたブライダルデザイナーの桂由美さんに毎年といっていいほどインタビューしていました。とはいえビューティ担当になり14年目なのでかなり前のことになります。

本業のウエディングドレスデザイナーとしての活躍は広く知られているので、それ以外で印象的だったことは……と遠い記憶を呼び起こすと、桂さんは20年以上前から地産地消や地方創生、女性活躍を地で行っていたことでした。伝統文化の衰退を危惧していたころに、福井県の和紙職人に出会いウエディングドレスにすることに。越前和紙を使ったドレスを2002年7月のローマ・オートクチュールコレクションで初めて発表。以降、和紙素材のドレスを毎年発表していました。実際に和紙のドレスを触らせてもらった際に、和紙とは思えないほどの強度に驚き、その感触は今でも忘れられません。

少子化を危惧し、2006年から恋愛と結婚を促すプロポーズや告白に最適な観光スポット「恋人の聖地」プロジェクトを指導。桂さんは同プロジェクトの理事として普及活動を推進し、現在では200以上の聖地を設置しました。多忙の中でも聖地に認定された土地に出向いていたのも記憶に残っています。

この続きを読むには…
残り988⽂字, 画像1枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

“推したい”!!、全国各地のセレクトショップ17 定石が裏切られた沖縄のストアも一挙紹介

2月17日発売の「WWDJAPAN」は、昨年好評だった「全国各地のセレクトショップ特集」第2弾です。今年は、福島県郡山市から沖縄県那覇市まで17のショップを取材しました。圧倒的な規模感から、こだわりの商品選び、濃くて深い接客と、一方で敷居を感じさせない空間づくり、地方らしいちょっぴりスローな衣食住のライフスタイル提案など、いずれもオーナーや店長、働く人たちの思いが具現化しているからこそ、素直に共感…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。

バナーイメージ