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市場を知るならリユース店に行け

リユースショップのセカンドストリートが、台湾に30店舗となる新店を5月10日にオープンします。台湾の大手百貨店である新光三越内に出店というのも、日本とはまた異なる感覚ですね。台湾国内でもリユース市場は活発化しているそうで、現地コーディーネーターいわく「セカンドストリートやブックオフは、みんなが上陸を待っていたので喜んでいる」とのこと。

先日、台湾を訪れた際に三越伊勢丹のバイヤーチームと話していると、ローカルの市場調査をするためにリユースショップを訪れると教えてくれました。確かに、どのようなブランドがどれぐらいの価格で出ているかは、流通や価値観を測る参考になりますね。なおバイヤーチームいわく、「値付けは甘かった」そうです。

大塚 千践
NEWS 01

「セカンドストリート」台湾で30店舗に 進出4年目で

総合リユースショップ「セカンドストリート(2nd STREET)」は、台湾で30店舗目の新光三越台南中山店を5月10日にオープンする。台南市の百貨店内の店舗となる。同店は2020年8月に台湾に進出。30年3月までに計100店の店舗網を構築することを計画している。

日本全国および台湾の「セカンドストリート」で買取した在庫の中から厳選した衣料品やバッグ、靴、アクセサリーなどの服飾品、合計約1万2000点のリユース商品を取り扱う。日本のデザイナーズブランドや国際的に人気のあるラグジュアリーブランドの商品などを販売する。

現在、「セカンドストリート」は日本国内に800店舗以上を出店し、海外ではアメリカ、マレーシア、台湾、タイの4カ国で展開を進めている。

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NEWS 02

トッズが上場廃止 株式の90%以上を創業家やLVMH系の投資会社が保有

トッズ・グループ(TOD’S GROUP以下、トッズ)は5月3日、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)が公開買付を実施し、創業一族などと合わせて株式の90%以上が取得されたことを発表した。同社はミラノ証券取引所に上場していたが、これに伴い、8日の17:30(現地時間)に上場廃止となった。

同社は2月10日に株式の非公開化を進める方針を明らかにし、3月22日にイタリア国家証券委員会(CONSOB)がこれを承認。同25日から、ディエゴ・デッラ・ヴァッレ(Diego Della Valle)会長兼最高経営責任者(CEO)ら創業一族との合意に基づき、Lキャタルトンが保有するプライベートファンドが設立した新会社クラウン・ビッドコー(CROWN BIDCO)が1株あたり加重平均価格43ユーロ(約7138円)で公開買付を進めていた。

その際、トッズの少数株主であるLキャタルトンが持分を7.9%に増やしたため、クラウン・ビッドコーは株式の27.9%を買付し、両社で計35.8%を保有。3日の時点で、公開買付の総額はおよそ3億9800万ユーロ(約660億円)となっている。デッラ・ヴァッレ一族は引き続き筆頭株主として株式の54%を、以前からの少数株主であるLVMHの完全子会社デルフィーヌS.A.S.(DELPHINE S.A.S.)は10%を保有し続ける。

なお、トッズは2022年にも非公開化を試みているが、株式の90%以上を取得という条件を満たせなかったため実現しなかった。

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最新号の読みどころ

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