リユース大手のコメ兵ホールディングスは、2024年3月期の連結業績予想を上方修正した。修正後は売上高1194億円(修正前は1060億円)、営業利益74億円(同72億円)、純利益50億円(同48億円)とする。インバウンド(訪日客)の増加が追い風になって、コメ兵の銀座や渋谷など大型旗艦店での小売事業が好調だった。正式な決算は13日に発表する。
修正後の売上高は前の期と比べて38.7%増となる。ラグジュアリーブランドのバッグなどを中心に個人買取が活発化したため、良質な商材を確保でき、小売事業が想定以上の伸びとなった。また昨年11月以降、時計やバッグの高額品の相場が下降したことを受けて、価格変動のリスクが高い在庫をオークション会社などの法人向けに振り分けたことも売上高の積み増しに貢献した。