ポルトガルの首都リスボンで、2024-25年秋冬シーズンの「リスボア・ファッション・ウイーク(Lisboa Fashion Week)」が3月に開催された。地中海性気候に属するリスボンは、湿度が低く温暖な気候が特徴で、世界有数の美しい街として観光者も多い。また、“7つの丘の街”と称されるほど坂道が多いことでも知られている。
来場者はほとんどが現地の若者で、地形と天候の影響か、男女共にスニーカー着用率が高く、ブランドは「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」と「ナイキ(NIKE)」が多かった。ゲストのスタイルは、原宿のミックス感覚にも通じる装いが目立った。「GCDS」の“ストリートウエアは永遠不滅”という怪しい日本語をプリントしたパーカなど、スポーティーなストリートウエアのほか、ゴシックやパンキッシュな要素を織り交ぜた若者が印象的だった。ブランドは、Z世代から高い支持を得る「ディーゼル(DIESEL)」や、ポルトガル発「コンスタンサ エントルード(CONSTANCA ENTRUDO)」の着用率が高かった。現地で話を聞いたところ、リスボンでは古着店で購入したアイテムを自己流にアレンジするのが主流だという。