小林製薬の2024年1〜3月期連結業績は、売上高が同9%増の364億円、営業利益が同0.6%減の50億円、純利益が同72.9%減の9億円だった。インバウンド需要の増加や為替変動の影響で増収したが、同社の紅麹問題を受け、38億6200万円の特別損失を計上した。
特別損失の内訳は、製品回収関連の損失が36億4800万円、関連する製造設備の減損損失が2億1300万円。継続して機能性表示食品「紅麹コレステヘルプ」など対象商品3品の回収を実施している。
2024年12月期の通期連結業績予想は、紅麹の問題を受けて「現時点でその影響について見極めることが非常に困難な状況」と、一旦取り下げ「未定とする」と発表した。2月時点では売上高が1856億円、営業利益が263億円、純利益が205億円を計画していた。今後、業績予想の算定が可能となった段階で公表するという。