ファッション
特集 クリエイターの新潮流 第2回 / 全10回

セカイはクリエイターと共に業界の当たり前を変える

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CEKAI

COMPANY PROFILE:2013年にクリエイター井口皓太とマネジメント加藤晃央が設立。19年にはアメリカ法人を設立し、ロサンゼルス拠点を開設する。22年、ニューヨーク拠点も立ち上げ、マネジメント部門を分社化。23年、池尻大橋に「CEKAI O!K ストア & スペース」をオープンし、小学生に向けたクリエイティブプログラム「CEKAI サマーキャンプ」をスタートする

武蔵美出身の代表が業界に挑む、
セカイが起こすクリエイターの化学反応 

2013年に設立したセカイ(CEKAI)は、井口皓太と加藤晃央の2人が共同代表を務めるクリエイティブ・アソシエーションだ。2020年東京オリンピック・パラリンピックの「動くスポーツピクトグラム」や、新宿駅東口の「クロス新宿ビジョン」で「ナイキ(NIKE)」の3D広告などを手掛けたことで知られている。(この記事は「WWDJAPAN」2024年5月13日号からの抜粋です)

セカイには大きく分けて、プロダクションとマネジメント機能が存在し、井口は会社全体のクリエイティブを、加藤はバックオフィスなどのマネジメントを統括する。両者とも武蔵野美術大学出身で、在学中から起業し、井口はクリエイティブ制作会社のティモテ(TYMOTE)を、加藤はクリエイターのマネジメント会社であるモーフィング(MORPHING)を運営していた。

2人は卒業後しばらく別々の道を歩んでいたものの、SNSなどの普及により、クリエイター個人に仕事の依頼が直接届くことが当たり前になっていった。「現在のように、働き方改革が声高に叫ばれていない時代だったため、フリーランスや副業という勤務形態は珍しく、広告代理店や制作会社から独立したクリエイターが、法務管理などの不安なく活動できる環境が整っていなかった」(加藤共同代表)。井口と加藤はそこに目をつけ、セカイを立ち上げるためにタッグを組んだ。

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