フリーランスの広報キム・サンエと移動式ギャラリー「キアン(KIAN)」でキュレーターを務める石川佳世子は4月、環境に配慮したテーブルウエアブランド「マリナとミツコ(MARINA & MITSUKO)」を立ち上げた。同ブランドは、家族や友人とテーブルを囲むことが好きな架空の女の子2人が着想源。アジア系アメリカンテイストが好きな“マリナ”と、ヨーロピアンテイストを好む“ミツコ”、それぞれの“好き”を詰め込んだカラフルでポップなディナープレートやサイドプレート、ボウルなどを10種類ずつラインアップする。
バンブーファイバー使用で使い捨てを削減
素材には、環境への負荷が少ないバンブーファイバーを採用することで、プラスチック使用量の削減を目指している。軽くて丈夫なのでパーティーやアウトドア用としてもぴったりなオリジナルのテーブルウエアのほか、旅先や蚤の市で集めた“ふたりのお気に入り”を提案。使い捨てを減らしながら物の循環にも取り組む。価格は1430〜2750円で、自社ECやポップアップストアなどで販売する。
“環境にやさしい”にもカラフルでポップな選択肢を
キムと石川は友人で、「マリナとミツコ」を立ち上げるために2人でいちがつを設立。ブランドを立ち上げたきっかけについて石川は、「漠然と食やサステナビリティに関わる仕事をしたいと考えていて、突然、このブランドを思いついた」と語る。そして、キムに話を持ち掛け、2人でブランド設立に向けて動き始めた。「“環境にやさしい”というと、ほっこりしたものが多いが、かわいくてポップなものも選択肢としてあるということをアピールしたい」と続ける。公式インスタグラムでは、これらテーブルウエアにロブスターやタコス、中華といったさまざまな料理を乗せたインパクトたっぷりのビジュアルを公開。見ているだけで楽しくなるテーブルウエアは、食洗機にも対応しており使い勝手抜群だ。「軽くて丈夫、値段も手頃なので、食卓やピクニックなどさまざまなシーンで使える」とキム。EC販売中心にビジネス拡大を図る予定だが、今後は、卸販売やポップアップなどでの販売も視野に入れている。