「シャネル(CHANEL)」はこのほど、メンズフレグランスライン“ブルー ドゥ シャネル”のマーティン・スコセッシ(Martin Scorsese)監督によるキャンペーンフィルムを公開した。“ブルー ドゥ シャネル”のアンバサダーを務めるフランス系アメリカ人俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)が出演。フィルムを通して、「シャネル」を象徴するフレグランスに新時代が到来することを表現した。
キャンペーンのメッセージは、“あなたのブルーを見つけて、あなた自身を見つけて”。スコセッシ監督は同フィルム内で、自身の道を切り拓く男性のさまざまな側面を描写する。名声に伴う過剰な露出によって俳優が台本通りの人生を歩んでしまうことと、自分の芸術に本物を求めたいという深い願望との間の葛藤を追求した。
シャラメは初めて公式にコラボレーションすることについて、「アンバサダー就任の決断は、映画に出演することに同意するのと似て非なるものだった。私はキャリアの中で、自分の情熱を刺激するプロジェクトを選んでキュレートする機会がある立場にいることを幸運に思っている」とコメントを寄せている。「“ブルー ドゥ シャネル”は映画やストーリーと同じように、香りとその背後にある物語を自由に解釈できるところが特に気に入っている。繊細な主張と、それを身につける人独自の解釈、そしてその香りによって最終的にどう感じるかが重要」。
“ブルー ドゥ シャネル”とは
“ブルー ドゥ シャネル”は2010年にオードトワレを初代モデルとして誕生。14年にオードパルファンが登場。ジャック・ポルジュ(Jacques Polge)が調香師を務め、流行と伝統を超越した温かみのある香りを提案する。明るいシトラスノートを強調したアロマティック・ウッディが特徴。15年以来、父親の後を継いで「シャネル」のフレグランス クリエイションの指揮を執るオリヴィエ・ポルジュ(Olivier Polge)は、「この香りには二面性があり、そこには際立ったフレッシュさと、ドラマティックに現れる官能的で力強い親密さが共存している。“ブルー ドゥ シャネル”は、固定観念に縛られない男らしさを強調し、それを表現するための適切な確信と強さを兼ね備えている」と述べている。
ティモシー・シャラメのプロフィール
ティモシー・シャラメは1995年ニューヨークで、フランス人の父とユダヤ系アメリカ人の母の間に生まれる。幼少期からテレビCMに出演し、2014年にジェイソン・ライトマン(Jason Reitman)監督の「ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界」でスクリーンデビューを果たす。同年、SF映画「インタステラー」に出演。17年、ルカ・グァダニーノ(Luca Guadagnino)監督の「君の名前で僕を呼んで」で主演を務め、21歳という若さで第90回アカデミー賞・主演男優賞にノミネートされた。そのほかの主な出演作は、「レディ・バード」「ビューティフル・ボーイ」「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」「DUNE/デューン 砂の惑星」「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」など。