ビジネス

「バーバリー」が中国で商標権侵害訴訟に勝訴 中国企業に1億2600万円の損害賠償命令

バーバリー(BURBERRY)」は、中国のシンボリ・トレーディング上海(XINBOLI TRADING SHANGHAI)が“バーバリー・チェック”商標や「馬上の騎士」モチーフロゴの商標権を侵害したとして提訴した裁判に勝訴し、シンボリ・トレーディング上海に600万人民元(約1億2600万円)以上の損害賠償命令が下った。

裁判所は、シンボリ・トレーディング上海がTモール(Tmall)とウィーチャット(微信、WeChat)で「バーバリー」が権利を有する“バーバリー・チェック”商標を使用し、また、「BANEBERRY」という文字列と「バーバリー」の「馬上の騎士」モチーフに類似したデザインを使用し、製品を販売・宣伝したと認定。また、12カ月間で40以上のポップアップを中国各地で開催し、さらに侵害行為を重ねたことも認定した。

損害額は、侵害品の総数に基づき計算された。中国での裁判で「バーバリー」の代理人を務めた法律事務所によると、「バーバリー」が2006年と09年に商標出願を行った際に、中国ですでに高い認知度を誇ることを証明するために5000ページ以上の証拠を提出したという。「バーバリー」の知的財産の責任者であるアミリー・チェン(Amily Chen)は、「中国は世界最大のラグジュアリー市場の一つであり、『バーバリー』にとっても重要な市場だ。中国においてブランドの評価を維持することは非常に重要であり、『バーバリー』のブランドを高いレベルで保護することができた」とコメントした。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

付加価値の原動力「ホスピタリティー」特集 LVMHジャパン社長や百貨店外商、トップ販売員らの定義は?

1月13日発売の「WWDJAPAN」は、ホスピタリティーを特集します。品質だけでの差別化が難しくなっている時代、ファンを獲得して育むにはコトのレベルアップが欠かせません。特に知的好奇心や探究心が強い次世代富裕層や、リアルの価値を知り渇望するZ世代、独自の体験を求めて来日するインバウンドら、ファッション&ビューティ業界が注目する消費者を獲得するには、ホスピタリティーについて考え、モノの購買を付加価値…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。